単品と単品

ハンバーガーとチーズバーガーを食べたいときもある

車がないと生きていけない土地で、車をぶつける話

これは2022年アドベントカレンダー「勝てない戦をする」第2日目の記事です。

引っ越しました

今年2月に、関東から九州に引っ越しました。関東から出て暮らしたことがなく、行ったことのない都道府県でもあり、かなり怯えていたのですが、今ではかなり適応して過ごしていると思います*1

車なしでは生きられない

ここでは車が生活必需品です。最寄りのコンビニは2km先で、ドラッグストアは1時間歩いても辿り着けません。車だ、車に乗れ。ちなみに街灯はありません。車は自分で光れますからね。夜に歩きたいなら、自ら光るのです*2。歩行者の優先度は、たぶん「車に轢かれないこと」が第一で、次に「足元の危険を避けること」だと思われますので、点々と存在する街灯に任せるより、自分が光る方が理にかなってもいます*3

そんな土地柄ですので、ペーパードライバーだった私も、日常的に車に乗るようになりました。

車を「足」と呼ぶ土地に育って

「東京から引っ越して、衝撃ではありませんでしたか?」*4 いえ、そんなことはありません。私の出身地も、まあ田舎だったからです。車を「足」と呼ぶ大人の中で育った*5*6

最寄り駅まで徒歩1時間。車に乗らないと電車に乗れなかった*7。歩いて何が買えましたか? 駄菓子屋さんの駄菓子。以上*8

車社会で育った。だから、初めてこの地の国道を走った時には*9、「〇〇号か?(実家近くの太い道路)」と思いました。田舎の国道沿いは判で押したように似ている。ニトリうどん屋車屋、牛丼屋、ハンバーガー屋、しまむら、etc. そう、人が車で移動するので、道路沿いが栄えるのだ。鉄道の駅前よりも。

そんな調子だから、車社会自体にショックを受けることはなかったのでした。幸いなるかな。

車で出かける

引っ越してから、田舎あるある「一人一台」になったので、私は一人で自由に車で移動することができます。はじめの頃こそ、発進するにもおっかなびっくりでしたが、ともかく乗らないと買い物ができませんから、だんだんに慣れていきました。スーパーマーケット、JAの直売所*10、ドラッグストア、図書館と、必要な移動はできるようになり、時には観光のために足を伸ばすこともありました*11

そして、運転に慣れて気が緩んできた頃、お決まりのやらかしをします。そう、入職半年くらいは、インシデントをやらかしがちなのだ。

車をぶつける

引っ越して半年の頃、車をぶつけました。人の車に。
相手の車は無人で、怪我人がなかったのだけが幸いでした(私も無事でした)。

車をぶつけたらどうするかは、ググれば見つかるので、ここに詳細には書きません*12*13。とにかく、当て逃げをしてはいけない。警察に電話だよ。

とにかく人間は無事だったこと、お相手が穏やかな方だったこと、自分の車の損害が軽微だったこと*14など、幸運が重なって、なんとか落着させることができた*15

事故から得たこと

本件から得たこと。

  1. 次に事故に遭った時、落ち着いて対応する経験値(そもそも事故には遭いたくないが、せめて人身でないことを祈る)
  2. 高速道路運転の経験値:点検・修理のために、やむをえず遠方に行ったため*16
  3. 「こういうコンディションで車を運転してはいけない」という生の感覚*17

運転フレンドの話

そして後日、この話を運転経験のある友人知人にして、口々に「無事でよかった」「事故はするもんだよ〜」「そもそも車のバンパーはぶつけて押すためにあるから」など、温かい慰めの言葉をいただいております*18。ありがとうございます。今後ますます気をつけて運転していきたいと思います。

 

初回から出オチ記事をかましてしまった。
事故の後処理の最中に、何度も、これも「勝てない戦をする」だなと思っていたのもあるし*19、長い営みの初っ端に「これは出オチだ」と思って書くと気が楽だからですね。

皆様も事故にはお気をつけくださいませ。当て逃げはだめだよ。

 

メッセージこちらへどうぞ! 絵文字だけでも嬉しいです👋

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*1:たぶん。

*2:それでも、暗くなってから、散歩やジョギングをしている人はよく見かけます。家族連れも多いです(カップル、親子、祖父母世代と親世代・孫世代など、取り合わせはいろいろ。犬の散歩をする人もよく見ます)。そのような人たちは、懐中電灯を持ったり、反射板をカバンや靴に付けたり、タスキみたいな帯状の反射板を肩から下げたり、あるいは犬のリードをピカピカさせていたりします。

*3:家々から漏れ出る灯りに期待することもありません。家が少ないからです。そもそも新しい家ならともかく、農家の家は、道路からすぐには居住空間がないものです。手前は自家用畑にされているか、農機具を収納したり農作業をしたりするための小屋になっている。

*4:架空の読者の声

*5:例: 「明日昼来れる?」「あー、足がねんだわ(明日の昼には自分が乗れる車がない、もしくは、送っていってくれる人がいない、の意)」

*6:いや、どうなんだろう、一般的に車のことを足と呼びますか? 送迎者のことを「アッシー君」などと呼ぶのはどのくらい一般的なんだろうか?

*7:自転車に乗ると田んぼに落ちるリスクがある。そう、街灯がないからね。

*8:その駄菓子屋も今は潰れている。

*9:もちろんジョギングではなく、車で走るの意。

*10:最近は店頭に薪が売っている。焚き火がしたい……

*11:滝とか。

*12:まずは110番に電話。警官が来るまで待機。警官に事情を説明し、車の写真を撮ってもらうなどする。車の持ち主に謝り、連絡先を交換し、保険会社と担当者を確認する(事故現場が駐車場だったので、車のナンバーから持ち主を呼び出してもらった)。隙を見て自分の保険会社に連絡。

*13:ちなみに、事故の際にまず連絡する先として、男性は警察、女性は夫・恋人、が多いらしい。へえ。

*14:私は車に愛称を付けているのですが、それが刀剣男士の名前をもじったもので、お前はほんとに頑丈だな……と思いました。相手方の車は割と損傷してしまっていたのだが……

*15:落着:自分と相手の車の点検・修理が終わり、必要な費用の支払いが済み、改めての謝罪連絡をすること、そしてそれらを人に話せるくらいにまでなること。

*16:自信を得たので、ひとりで熊本城にも行くことができた。

*17:その日はちょっとぼんやりしていた……

*18:バンパーの人は真面目におっしゃっていた。

*19:初めて経験するトラブルへの対処、という意味で。

勝てない戦をする――アドベントカレンダー2022

これは2022年アドベントカレンダー「勝てない戦をする」第1日目の記事です。

12月が来た

12月ですね。ちょうど今朝、空気が急にぴんと緊張していて、冬でした。夜の空気は呼吸のたび、口の内側にちくちくした雪が詰まるみたいに冷たい。建物に隠れて月が輝いていることが、ひつじ雲がいちめん明るいことからもうわかる。見えて驚く、まだ月は半分しかない。こんなに明るい。夜が澄んでいる。冬が来ている。

嬉しい。

アドベントカレンダーが始まるのを楽しみにしていました*1。のだけれど、いざ来ると、ちょっと気後れする。ちゃんと続けられるかな。楽しんでもらえるかな*2。まあ、誰に楽しんでもらわなくても、私は私のために書くのだけれど。

昨日から、2022年分の紙の日記と、2021年のアドベントカレンダーを読み返して、ウォーミングアップしていました*3。走るぞ。

私とアドベントカレンダーの話

昨日の朝に散歩をしながら思ったんですが*4*5アドベントカレンダーは、治水工事に似ている気がする*6。この1年たどってきた流れを見直して、整頓して、来年を迎える準備をする。

今年もいろんなことがあったから、書き出すことで、すっきりと来年を迎えられたらいいなと思う。

過去のアドベントカレンダー

このブログにおける私のアドベントカレンダーは、今年で5年目になりました。毎年、その年に設定した「一年の目標」をテーマにしています。

過去のアドベントカレンダーはこちら。

2021 提供

2020 感情と意思

2019 愛の観察ツアー(徒歩)

2018 人間をケアする

今年のテーマ

今年の目標は「勝てない戦をする」でした。
アドベントカレンダーのテーマも「勝てない戦をする」でいきます。

これは目標設定をしたときの記事です。

pinnni.hatenablog.com

かいつまむと、

  • 勝てる戦しかしたくない(絶対勝てそうな勝利条件を設定できてからでないと、何かをしたくない)
  • でも、他人と一緒に人生をやっていると、自分だけで勝利条件を設定できないことがある
  • 人生を広げるためには、勝てなさそうな戦に挑むべきことがある
  • 今年は、それをやる

ということでした。

6月30日に、中間振り返りをしています。

pinnni.hatenablog.com

私、負けず嫌いで、戦いに身を投じたら「負けたくねえな……」と思うようです。それなので、「勝てなさそうな戦に挑み、なんとか勝とうとする」人になりつつある。

だそうです*7

記事案のメモ

テーマに沿って書けそうなものを挙げておきます。
全部は書けないかもしれないし、ここにないものを書くこともあります。

  • 引っ越しの話
  • 短歌の話
  • 同僚の話
  • 接客の話
  • 長距離運転の話
  • 虫の話
  • 花の話
  • カフェの話
  • 図書館の話
  • キャンプの話
  • 連日続ける二次創作の話
  • 二次創作と企画の話
  • 二次創作と占いの話

今年は昨年までと比べると、項目が少ないですね。(※たまに書き足しています)
1記事の分量はちょっとずつでも、連日書ければと思います。今年も、平日はなるべく毎日書く、休日は書かなくてもいい、という想定です。運用してみて、変えるかもしれませんが、今のところは。

あと、書いていて思ったのですが、「勝てない戦をする」って、「苦手なことにチャレンジする」ってことだったのかもしれないです*8*9

 

それでは、今年もどうぞ最後まで、よろしくお願いします。お互い無事に年の瀬を乗り切れますように!

応援メッセージなどこちらにどうぞ!*10

wavebox.me

アドベントカレンダー2022もくじ

オープニング

勝てない戦をする――アドベントカレンダー2022

引っ越しの話

顔見知りを作る 友達になること、友達を続けること

自動車に乗る話

事故談 車がないと生きていけない土地で、車をぶつける話
高速道路の運転 あ、トラックだ
バック駐車 さよならVIP

デイキャンプの話

なぜ野に出たか 憧れを追い、野に至る
シェラカップ炊飯 炊きたてごはんがおいしくて弥生になる
三條小鍛冶宗近のペティナイフ 野遊び、名刀、おいしいごはん

図書館の話

図書館バッグがほしい from me to me
図書館が好き そこで死にたいくらい好き(?)

短歌の話

はがきで送稿する 郵便はがき10枚ください
短歌の推敲 詩にする
短歌の大会 箸にも棒にもかからない

二次創作の話

ひとりインテ参戦記 魂のセーブポイントと、即売会のひとり店番の話
いつも誰かと創作をする ひとりでは書けなくてよかった

防寒アイテム

防寒アイテム(記事前半) 寒さとたたかう/そわそわしないなんて無理

妊活の話

妊活の話(記事後半) 寒さとたたかう/そわそわしないなんて無理

占いの話

私のデッキの話 警察沙汰とマイディアデッキ

完璧でなくてもいい

優秀さの相対性 必要十分の優秀
勝たなくてもよい 圧勝不要論

*1:年始からずーっと楽しみにしている。

*2:読者がいる前提で1日目を始めている……! 感慨深い。昨年までのお付き合いのおかげです。ありがとうございます。もしよろしければ、今年も、お付き合いいただけたら嬉しいです。

*3:Twitterも読み返せたらいいなと思うのだけれど、何ツイートしたんだろう? あと、自サイトのメモ系の記事も見ておきたいと思う。多い。

*4:私は在宅勤務ですが、毎朝散歩をするようにしていて、これを「出勤の儀」と呼んでいる。外に出られる格好をして、家のドアから外に出て、どこかへ歩いて行くことは、けっこう気持ちの切り替えになる。セロトニンも出るしな。

*5:散歩は私の創作にもよい。散歩をすることで、脳の中に雑多に積まれている材木たちが、振動でトントンと揺れて、だんだんうまいところに収まっていくような、そんな気がしている。書くことが思いつかなかったり、うまく書けなかったりする時に外を歩くと、引っかかりが取れたようにあっさり書けたりもするので、最近は「おさんぽゲージ」と呼んでいる。散歩するとおさんぽゲージが貯まり、作文ができる、ということ。

*6:先日訪れた熊本城内の展示の影響がある。凹凸のある壁面へのプロジェクションマッピングで、川の流れを変えて城下町を作ったという展示が面白かった。

*7:さて、それからさらに5ヶ月経って、どうなったんでしょうね。

*8:苦手なことが苦手なので、「苦手なことにチャレンジする」っていう響きも苦手で、まったく頭に思い浮かばなかったです。

*9:もしこの一年が私にとって「苦手なことにチャレンジする」一年だったなら、それはぜひ讃えたい。

*10:去年はマシュマロを貼っていましたが、今年からお手振り箱になりました。絵文字だけでもお気軽にどうぞ。ちなみにWaveboxの日本語名称はオフィシャルには「絵文字箱」らしいです。お手振り箱って呼んでいる人は(Twitter検索の感じだと)あんまり多くなくて、引っかかるのは一桁人しかいない。しかも私は👋の絵文字は設定していないので、嘘といえば嘘なんだけど、響きがかわいいしその方が直訳っぽいので使ってしまう。

読んだ:治りませんように べてるの家のいま 

斉藤道雄/〔著〕(2010)

 

治りませんように : べてるの家のいま (みすず書房): 2010|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

この本は欲しい。

 

読み終わったので追記。

べてるの家のことを知ったのは10年くらい前だと思う。当時から気になっていたと思うし、その後直接の知人が浦河に足を運ぶようにもなったのだけれど、私が行ったり、調べたりすることがなかった。そしてどうしてか今やっと、ちゃんと本を読んだ。

とてもよかった。

私は自分の機嫌が悪い時に、原因探索として「あさつはね」スクリーニングを使っているが(あつい・さむい・つかれた・はらがへった・ねむい)、べてるでは「なつひさお」というものがあるらしい(悩んでいる・疲れている・ひまで・さびしい・お金がない・おなががすいた)。(これは不機嫌のスクリーニングというわけではないが。)

あと、苦労の数(種類?)を増やすことで、一つの苦労について深刻に悩みづらくなるという話が特によかった。

いいところ、消化しきれてないのもあって、書ききれないな。また関連書籍を読みたいし、きっと読むだろうとも思う。いつになるかわからないけど。

 

見た:サードプレイス コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」

レイ・オルデンバーグ/[著]
忠平 美幸/訳

 

すごく面白かった! サードプレイスがほしいよ~! というか家が職場になるともはや2.5thくらいになるんだろうか。主婦たちに「わたしたちにはセカンドプレイスもないのに?」がツボる。ほんとにそう。

再読:失はれる物語

乙一/著(2003)

 

装丁の印象が強かったけど、内容も好きだったんだよな、この本。

ちゃんと読み終えたので追記。めっちゃ人が死ぬな! 私が作文すると幽霊が出ることが多いのだけれど、なんか通じるものを感じる。この本を読んだのは中学生の頃だったと思うのだけど、性癖に刺さっていたのかもしれない。関係ないのかもしれない(幽霊が好きっていう私の癖が先にあるだけかもしれない)。特に「しあわせは子猫のかたち」と「失はれる物語」が好き。

楽譜に手書きの書き込みがあるの、いいよね。

途中まで読んだ:ネーミングがモノを言う あのヒット商品から「東京スカイツリー」まで

飯田 朝子/著

 

これ読んでたらたまたまネーミングしそうな状況になってありがたかった。先行例を見るところからね。

 

自分の子の名付けの話で、実際の顔を見たら候補が全部違く思えて付け直した話、へえ~となった。