これは2022年アドベントカレンダー「勝てない戦をする」第10日目の記事です。
前回ははがきで連絡を取る話をしました。締切からの逆算により、タイムスケジュール能力が上がる気がします。
ここ数日、急激にあなせわしや*1になってしまい、昨日はアドベントカレンダーをお休みいたしました。生活が優先ですからね*2。
今日は、友達の話をします。
知己のない町に暮らして*3
今年2月に、知り合いが全くいない土地に越してきた。私に最も話しかけてくれた隣人は、今でも「よその家の庭の犬」さんだ。貴重な存在なので、丁寧に「おはよう」と返している。吠えられるけど*4。
ご近所付き合い、というものがない*5。だから、近所の知り合いは自分で作らなければならない*6。
私の愉快で聡明な友人の中には、知らない土地に暮らした経験のある人がいる。その人はこういう時、「飲み屋に通って飲み友達を作り、そのネットワークからさらに別の趣味の人を探して友達になる」らしい。すごい。
私はお酒に強くなくて*7その手は使えないのだが、「知人のない土地でも友達を作れるのだなあ」、と心に留めていた。
顔見知りの人
現状、顔見知り、みたいになっているのはこんな感じの人たちである。
- 短歌の会の人:ただし、例会のときにしか顔を合わせない*8。
- 近所のお花屋さん:3回目くらいで「久しぶりですね」と声をかけてもらった。覚えてもらった……! と嬉しかった。
- キャンプ場の人:私に例のテントを貸してくださった方が覚えてくれた。
- カフェの店主さん:1回しか行ってなくて、もう忘れられているかもしれず、「顔見知り」ではないかもしれない。だけど、とても懐っこく話してくださったので、知り合いみたいな気持ちを勝手にずっと維持している。年内にまた行きたいな……。
友達になるには時間がかかる
ついぞ忘れていたのだが、リアルで会う人と知り合ってから友達になるまでには、時間がかかる。何回か顔を合わせる中で、この人は気が合いそうかな、避けた方がいいタイプじゃないかななど、十分に探る時間が必要だ。単純接触効果という面もある。顔を合わせるうちに親しみが増していく、あれだ。
現職に落ち着いてから、外に出て友達を増やす機会が激減していた(特にここ3年は、COVID-19の影響もある)。
SNSを通じて交流を持つようになった人はいるけれども、「テキストから入る」というのはかなり特殊な人付き合いではなかっただろうかと、最近思う*9。
誰かと関係を築いて、深めていくには時間がかかるのだ。それまで接点がなくて、本丸で初めて知り合った刀剣男士もきっとそうなんだろう*10。(リアルの話に戻すと)出会った人すべてと仲良くなれるわけではないし、ある集団の中に気が合う人がいるかどうかもわからないものだ。そういう、クラス替えの朝みたいなことを、久しぶりに思った。
友達を維持する
新しい友達を作る話をしてきたが、もともと友達だった人と、友達であり続けるのもまた難しい。一時期仲が良かった人と、「いつでも連絡を取り合える」状態をキープするようなことだ。keep in touch状態とでも言えばいいのだろうか。
連絡を取り合わない状態が長く続くと、「今どうしてるかな」と思っても、連絡しづらくなってしまう。そうすると疎遠になってしまうだろう。用事がなくても連絡する、くらいの付き合いがないと、関係性は消滅してしまうのかもしれない*11*12。
そう思うと、年賀状って、なかなかいい機会なのかもしれない。keep in touch的に*13*14。
今回も短め! でした!
明日も書けるかな……どうかな。明日は明日の風が吹く。本格化してゆく師走、そして寒さ、あなた様もどうぞご自愛ください。
なにかあればどうぞ!
*1:意: とても忙しい。リンク先はM30を見てください。
*2:一度土曜日に書いたので、これで貯金を使ったことになる。
*3:ところで私は「知己」を「知り合い」くらいの意味で使ってしまったが、もっと深い関係にも使う言葉らしい。「知己を得る」どう受け止める? | 毎日ことば
*4:たまにしか通らない散歩ルートにお住まいの犬さんである。一度姿が見えなかった時があって、まさか天に召されてしまったのかと悲しんでいたけれど、次に通ったらまたいらして、しっかり吠えられた。感激した。ちょうど私の実家の犬が死んだ時期だったので、余計に。
*5:自治会に入っていないので、回覧板とかも回ってこないし、掃除当番(?)とかもない。すると、ご近所付き合いを錬成するには、近所の庭先で植木鉢とかをいじっている人に挨拶をし、「きれいなお花ですね」とか言ったらいいのだろうか。ハードルが高すぎる。
*6:こういうとき、こちらで職を見つけていれば、少なくとも職場の知り合いはできる。そう考えると、職を持ったまま移動するというのはいいことばかりでもない。まあ、いいことの方が断然多いと思うけど(新しい人間関係の構築に多大なストレスを感じるし)。
*7:そもそも車移動なので、代行とかを使わないと飲酒ができない。
*8:短歌の大会とかで行きあえば喋ることはある。
*9:平安時代の、和歌から始まるお付き合いに戻っているという向きもあるかもしれないが(筆跡も紙も香りもないにせよ)。
*10:急に神剣回想組の話をしています。
*11:というか、「用事がないと連絡しない」相手とは、用事がないと疎遠になるっていう、当たり前のことのような気もしてきた。
*12:コロナ下で直接会えなくなった折、定期的に連絡をする仕組みを構築できた知人友人たちとは、うまくkeep in touchにできているように思う。「付き合いを定例化する」というソリューション。
*13:と言いつつ、今年は過去一番に少ない枚数しか用意しない予定。
*14:「Twitterのタイムラインではよく見かける」人もいる。けれど、だからといって、連絡しやすいかどうかってまた別なのだよな。ツイートは、別に、私に宛てた言葉ではないし。