単品と単品

ハンバーガーとチーズバーガーを食べたいときもある

郵便はがき10枚ください

これは2022年アドベントカレンダー「勝てない戦をする」第9日目の記事です。

 

アドベントカレンダーは第9日目ですが、12月は12日になりました。アドベント期間が半分終わる……! 今年はなんて穏やかな記事ばかりのアドベントカレンダーなのでしょうか。

前回は、ひとりで同人誌即売会のスペース出店をする話と、たびたび訪れたお気に入りの土地は他人事ではなくなる話をしました。今日はテーマがあまり決まっていないので、筆についていこうと思います*1

郵便はがきをたくさん買っている

九州に引っ越してから、やたらと郵便はがきを買う。(なお、封筒を送る機会も増えたようだ。だから、切手も買う。)

はがきについては、毎月1枚は必ず使うからだろう。だから正確には、「九州に引っ越してから」ではなくて、「短歌の会に所属してから」、と言うのが正しい。

短歌の例会

私が所属している短歌の会では、月に1回、例会がある。参加者は、期日までに、例会の代表者に歌を二首提出する。例会当日は、一枚の紙に、全員の歌が無記名で印刷されたものが配布される。一首ずつに対して、参加者が順に感想や指摘を話し、最後に作者がコメントする。
その、「代表者への歌の提出」が、はがきなのだ*2

はがきか電話しか通信手段がない

私を除いた参加者平均年齢が80代と推察されるので(私が外れ値)、「はがき」で支障がないのであろう*3*4*5。締め切り3日前には詠草を用意して*6投函する、というのがかなり新鮮だ。メールやWebフォームなら、締切1分前に歌が仕上がっても間に合うが、郵便物はそうはいかないのだ*7。私にとっては新しく、一般的には古い文化圏に来たものだ……と思う*8

詠草の他にも、何かと郵便での提出が多いように思う。短歌大会に応募する時とか。
Webフォームを設置している短歌大会は、体感で半分くらいだろうか*9

締切のある創作

毎月、歌の締切がある*10。だから毎月、歌を詠む。詠んだ中で(あるいは、歌の形にまで至っていないものもある*11)、提出できそうなものを選んで、決まった数を外に出している。

締切があると、なんとかして、何かを作る。それは、創作の継続にとって、よいことのように思う。私が二次創作小説を書いたり、本にしたりする時もそうだ。締切があれば、「そのうちまとめたかったあのへんを、一冊の本にするか!」とか、「前から書きたかったあれを無理やり出すか!」と、重い腰が上がったりするのだ。あるいは、切羽詰まって書くことにより、「こんなものが私の中にあったとは知らなかったな」というものが出てくることもある*12。それは追い込まれているときにしかできないタイプの創作ではあるけれど(締切的にでも、精神的にでも)、「今だ」というタイミングでやると楽しい。切羽詰まって、ヒリヒリするけど。たまになら。

 

短く終わった! 明日書けるか微妙なので、今日の分からはみ出した部分を、加工用に取っておきます。でも全然違う話をするかもしれません。そのままなら、花の名前の話をします。

 

絵文字・メッセージ嬉しく拝見しています! ありがとうございます!

wavebox.me

*1:筆についていく:書くと続きがでろでろ出てくる状態に任せる、と言いたいです。

*2:電話で「提出」している参加者もいるらしい。が、しばしば、漢字を意図せぬ表記にされているようだ(それはもう致し方ない)。

*3:私はこの土地で同世代の知人もいたらいいなあと、思ってはいる。が、このあたりでは、同年代の女性はたいがい子育てをしている印象がある。移住DINKS(在宅勤務)の会とか、都合よくあったりしないだろうか。まあ、あったとして、この年代の女性でうまいこと話題が合うかどうか甚だ疑問なので、逆に二周り離れている方が気が楽という面はある。

*4:同じ趣味があれば、その話をしていられるからいいのだが……。

*5:この記事に、"この間、愉快で聡明で信頼できる友人たちと話していて、『女は結婚や出産や親との同居の有無でどんどん分岐してしまう。が、40代後半になると皆様々なことがどうでもよくなり、また喋れるようになるらしい』と聞き、『ならば、おばちゃんという滝壺でまた会おう』ということになった"と書いた。その点、オタクは、人生という川とは別の水源(沼とか言われている)に嵌っているので、話ができるのだろうなあと思う。

*6:「詠草」の使い方が合っているのか自信がない。例会に提出する歌、ということです。

*7:私は代表者の電話番号を知らないのと、仮に知っていたとしても、電話で短歌を提出するのは複数の意味で気が引ける(電話に対する心理的ハードル、表記を誤解なく伝えられるかどうかというハードル)。

*8:はがき文化に緊張して、詠草提出のたびに、「拝啓」から始めて時候の挨拶など添え、「敬具」で締めていた。しかし先日、代表者の方から「詠草」として歌だけ書けばよい、と教えていただいた。は、恥ずかし。

*9:Webフォームの方が管理も楽だと思うのだが、参加者が使いこなせずはがきの方が多くなるならば、管理上もはがき一本にした方が低コストなのかもしれない。

*10:例会もそうだし、冊子にも出している。だいたい毎月10首は、外に出す歌を詠んでいる計算になる。

*11:5757で終わっているやつとか。

*12:ワードパレットを使って創作をする時とか。それはフックで藻を掻き出している感じが近い。その藻は、私の内腔にへばりついていて、私の目では見えない。ただ、長い紐の先に鈎針のついたものを下ろして揺すっていると、かりかりと藻が削れて、でろでろと外に出てくることがある。ごく短い分量の作文や、歌の形で。