単品と単品

ハンバーガーとチーズバーガーを食べたいときもある

寒さとたたかう/そわそわしないなんて無理

これは2022年アドベントカレンダー「勝てない戦をする」第16日目の記事です。

 

前回は、苦手なことを苦手だと言うことと、状況に応じた必要十分な優秀さについて書きました。やっと去年のアドベントカレンダーっぽくなってきた。

今日は挙児希望の話をしようと思います。妊活の話題が苦手な方は、おいしいシュトーレンとかを食べ、暖かくして寝るなどしてくださいね*1*2

ただ、せっかく来ていただいたところに何もないのもあれなので、話題1として防寒の話をします。その後に、話題2として、挙児希望の話を書きました。ちなみに妊娠報告はありません。

※ブログのトップページから見ると、話題2は脚注下の「続きを読む」にしまわれています。ただし、Twitterからリンクを踏んだなど、記事に直接アクセスした場合、話題2まで普通に表示されています(トップページ以外では「続きを読む」機能が使えないため)。お気をつけて。

 

では話題1からどうぞ。

話題1:寒さとたたかう

九州も、冬は寒い。この間、短歌の例会で「ここも寒いんですね」と言ったら、「そりゃあ、冬は寒いよ」と呆れて笑われた。冬季の旅行をお考えの方はお気をつけください。ここは赤道直下ではない。

室内の防寒家電

仕事部屋には、エアコン・サーキュレーター・加湿器を入れている。

エアコン

普通のエアコン。
暖房って何度設定が適切なんだろう? というかそもそも、部屋に気温と湿度計を入れるべきだな*3

サーキュレーター

足元が寒いので、エアコンの温風を流し込めないかと考えて設置した。吹き込む風で寒くないか心配したけれど、案外そんなことはなかった。温風を巡らせてくれているようで、足元のすうすう感が減った気がする。
去年は足台に電気あんかを置いていた。寒さがひどくなったらまた使うかもしれない。

加湿器

エアコンで空気が乾燥することの対策にもなるし、加湿するだけでも部屋が暖かくなる。
毎日水を入れ替えるのがちょっと面倒。でも長く使いたいので、さぼらないように気をつけている。カビも心配だし。

寒くない服

暖かい服を着るのも大切である。仕事中はOLみたいな服(ぜんぜんあったかくない)を着ているので、そこにプラスするもの。

宮田織物のはんてん

めっちゃ暖かい。軽い。かわいい。寒い時期は、起きた時から寝る前まで、ずっと着ている。

ちょっと古い(2017)けど、良さはよく伝わる記事。

私が持っているのは、肘上の袖丈。着たまま、洗顔も料理もできる。
ただ、外部ミーティングの時は脱いでいる。ウェブカメラに映ると、どう見ても緩すぎるから。

ワークマンの防風レギンス

仕事の時はスカートを履いている*4。冬場はヒートテックタイツを履いて過ごしていたのだが、やはり寒いものは寒い。あと、私はしばしばタイツを破壊してしまう*5

そこで、ワークマンの防風レギンスが大活躍している。デイキャンプのために買ったのだけれど、あまりに暖かいので、買い足して毎日履いている。暖かい、というか、寒くない。地味にすごいと思うのだが、お腹から足首までが、本当に寒くない。すごい。

たぶんこれだと思う(ウェブサイトではパッケージが見えないので、やや自信がない)。室内で「防風」って意味があるのかと疑問に思わなくもないが(そして拙宅に隙間風が吹いているわけでもないのだが)、本当に暖かいし、もちろん外で履いても暖かい。おすすめである。

ワークマンのルームシューズ

足首までは防風レギンスでカバーした。では、足首以遠は? これです*6

これは「ルームブーツ」と呼ばれている。丈が長いのだ。これ、履いて2秒で暖かくなる。「寒くない」どころではない。暖かい。これまで使っていた、ふわふわしているだけの自称あったかルームシューズとはお別れだ。今までありがとう。

強いて言うなら、丈が長い分、着脱が面倒。足だけでは脱げない(行儀わろし)。

休日のゆる着

最後に、オフの日のトップスを。これもワークマン*7
びっくりするくらいあったかい。しかも裏起毛で、ふわふわが気持ちいい。
冬場のゆる着を持っていなかったので、今年は重宝しそう*8。ちなみにあったかゆるボトムスもワークマンで買った。冬の週末のゆるゆるおうちタイムが捗る。

 

話題1は以上です! あなたのおすすめ防寒術がありましたら、ぜひ教えてもらえたら嬉しいです。互いに冬を乗り切ろう。

wavebox.me

さて、ここから話題2に入ります。ここまでの方はごきげんよう。ご一緒くださる方はよろしくお願いします。

これは夏の終わりの海、水中の岩の透け具合のよさ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話題2:そわそわしないなんて無理

※話題1でお帰りになる方に脚注が見えないよう、手動で下部に配置しています。読みづらくて恐縮ですが、ご容赦を。ナンバリングがうっかりずれていたら、眼球で補正してください。

勝てない戦

去年のアドベントカレンダーで、挙児希望の話をした。「妊活がしんどくて短歌を詠み始めた」という話などだ。

pinnni.hatenablog.com

 

今年は引っ越しもあって、しばらく治療をお休みしていた。でも、挙児希望はまだもっており、秋頃に治療を再開した。そして連敗中である。

生理が来ませんように

妊娠をすると、生理が止まる。逆に、生理が来ると、妊娠できなかったことがわかる(妊活界隈では「リセット」と呼ばれている(*1))。だから妊活中の人は、生理予定日が近くなると、情緒が不安定になりがちだ。「妊娠超初期症状」をググりまくったり、妊娠検査薬を何度もフライング使用したりしてしまう(*2)。

「そわそわ期」なるもの

この、生理予定日前の情緒不安定期間は、界隈で「そわそわ期」と呼ばれているらしい。私はそれを知った時、言い得て妙、と思った(*3)。

私は、生理予定日が近づいてくると(*4)、カレンダーを見るたび「○日まで高温期が続けば……」と祈ってしまうし(*5)、少しでも腹痛や嘔気があれば「妊娠超初期症状か?」と疑って検索してしまう(*6)。まさにそわそわ期だ(*7)。

私はそわそわしたくない。我ながらすごくストレスだから。しかも、そわそわすると、余計妊娠できないような気がする(ストレスは妊活に悪い)。そわそわをやめたい。

入稿してもそわそわしないのに?

「ああ、どうしてこんなにそわそわしてしまうんだろう。本を作る時にはこんなふうにならないのに」、と思ったことがある(*8)。同人誌の原稿を印刷所に入稿した後は、こんな情緒不安定にはならない。(それはもしかすると、入稿後は無配やお品書きや値札を作るので忙しいせいかもしれないが。)

ただ、印刷と妊活には大きな違いが二つある(*9)(*10)。

腹の中の印刷所

ひとつめ。本は遠方の印刷屋で作られるが、子どもは体内でできるという点だ(賢明なる読者諸君におかれましては、何を当然のことを言っているのだとお思いでしょうが、この調子で喋り続けます)。

印刷所が体内にあったら、そりゃあ、そわそわもするだろう。あ、今、試し刷りがされたな……とか、もしかしてインクがうまく付かなかったみたいな音がしたな……とか、いちいち気にしていたら、昼夜問わずそわつきもする。

腹が痛い、頭が痛い、眠い、気持ちが悪い、暑い……何をとっても、「これは……!?(妊娠か?)」と思う。自分の身体だから、逃げられない。平静を保つのは難しい。

8割落ちる新刊

ふたつめ。しかも、その本は出ないかもしれないのだ。
生殖能力に問題のない男女において、一回の生理周期における自然妊娠の確率は15〜30%らしい(放生勲(2022). 令和版ポジティブ妊娠レッスン 主婦と生活社.)(*11)。つまり、妊活が入稿だとすると、70〜85%の確率で、本は出ない(*12)。

何がいけなかったんですか?

同人誌印刷でたとえてきてしまったが、受験、でもいいかもしれない。いや、その方がわかりやすいし、より適切であろう。大変失礼いたしました。

試験に合格したかどうかは、合格発表日までわからない(*13)。試験が終わってしまえば、何もすることができないのだ。それは妊活と似ている。
もちろん妊活においては、タイミングを取った後も規則正しい生活をするとか、酒を飲まないとか、カフェインを避けるとか、腹を冷やさないとか、葉酸を飲むとか(*14)、色々なことがあるのだが。やろうと思えば、いくらでも。

だけど、受験は、不合格の理由がわかる。自分は何を間違えたのか、合格点に何点届かなかったのか、調べることができる。

妊活はそうではない。妊活には答え合わせがない。誰も"不合格"の原因を知らないし、教えてくれない。ただ、うまくいかなかったという結果だけがわかる。

そわそわしない方がいい

そんなわけで、リセットになるのはつらいし、それがわかるまでの期間もしんどい。一ヶ月でも早く、この明けない夜のような時期が終わってほしい。そう思いがちになる(*15)(*16)。そう思えば思うほど、そわそわしてしまう(*17)。

けれども、そわそわしない方が、妊娠するためにはきっといい。ストレスこそが不妊に悪い影響を及ぼすらしいので(一応、それは真実だろうなと思っている)。そうであれば、妊活をしているのに逆説的に思えるが、「子供がいてもいなくてもいい」という境地に至らなければならないのではないか。でなければ、妊娠したかどうかに一喜一憂することは避けられないだろう。

じゃあ聞きたいんだけど、普通の人だったら払わなくてもいいお金を払って、時間を費やして治療に通っているのに(*18)それでもうまくいかないなんて、いったいどうやって折り合いを付けたらいいんだろう?

わからない。私たちの挙児希望はまだ、勝てない戦のままだ。いや、ほんとに勝てない戦だった(*19)。今後も継続して課題であり続けると思う(「戦」ってほどのことではないにしても)。そわそわしないメンタルを手に入れる日が来るのかなあ。来たいなあ(ない日本語)。

 

おお、今年いちの長い記事になりました。実質2記事分出したからな……。お付き合い、ありがとうございました。
あなたさまも、あったかくして、よく寝てくださいね。シュトーレンがあれば、食べるといいです。シュトーレンは美味しいから。

 

話題2の脚注

*1 この「妊活」って言葉があんまり好きではないのだけれど、代替用語が思いつかない。
*2 私は検索魔にはなるけれど、フライングチェックはしたことがない。ただ、ネットの海で見つけた「さて、妊娠検査薬買って、経済回しますか!」っていう文言は好き。ちょっと肩の力が抜ける(ただし、フライング検査には特にいいことがないと思う(偽陽性がありえる)ので、推奨したいわけではない)。
*3 生理が来た時の「リセット」もなかなかうまいと思っている。
*4 直近の生理開始日から4週間経つ頃から。
*5 これは、手から離した紙飛行機に向かって「川の対岸までたどりついてほしい」とただただ祈りをかけるようなことで、とても無力な感じがすると思う。
*6 ネットを見ても、妊娠超初期症状にはPMSと似ているものばかりが挙げられているので、調べたところで意味がないのはわかっている。わかっているが、調べてしまう。
*7 「そわそわ」とかいう可愛い語感ではないかもしれない。「正気失調期」とか?
*8 子どもは作ってもできないが、本は作ったらできるので、妊活中に本を作りまくっていたことがある。
*9 韻を踏んでしまったな。
*10 しょうもなさすぎる……。
*11 出典が一般書籍で恐縮である。合わせて参考にした「病気がみえる vol.9 婦人科・乳腺外科」(メディックメディア社, 2018)によると、最終低体温日からの前後日数別の妊娠確率は、-2日が最も妊娠確率が高くて25%程度とされていた(それも既存論文の引用だったが、そこまで出典を書く元気がなかった。申し訳ない)。それなので、ざっくり15〜30%というのは、それほど外していないだろうと思う。
*12 恐怖だ。
*13 この間受験した資格検定は、パソコン教室で受けるCBT形式で、「回答終了」をクリックしたら瞬時に結果が出た。すごい時代になったものだ。
*14 葉酸摂取については諸説あるらしい。たしかに私も採血で葉酸値を見たことはなかった。つまり、実際に不足しているのかどうかを確かめたわけではないのに、毎日サプリを摂取している。それはちょっと不自然な状態な気がする。いずれにせよ海外みたいに、最初から主食に添加して売ってくれという気もする(うろ覚えの記憶で書いてしまったので、今調べたが、たとえば英国では小麦粉への葉酸添加が義務化(https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu05700100161)、マレーシアでは小麦粉に鉄分と葉酸の添加が義務付けられるらしい(https://www.nna.jp/news/2329161))。米には難しいのかな。粒だしな(?)。
*15 とはいえ、都内に住んでいたときよりも、気持ちはずいぶんと楽になったと思う。色々な要因があると思うし、単純に「引っ越したから」とは言えないと思うのだが、それでも言っておく。そこは、引っ越して、良かった点。
*16 (前置き)これも我ながら色々と微妙で嫌な物言いだなとは思うが(前置きここまで)、もし宿る命にすでに意志があるなら、「この苦しみから開放してくれ」と願っている人のところには行きづらいかもしれない。責任が重大すぎそうだから。
*17 そういえば私は、前期試験が終わったあと、後期試験の試験勉強にまったく手が付かないタイプの女子高生だった。
*18 どうして私はこんなに排卵しづらいんだろうねと清光に(急に弊本丸の初期刀加州清光の話をします)愚痴を言ったら(病院の先生から、「当院上位2%に入る排卵困難さ」と言われた。私は「希少であること」と「有能であること」を履き違えているので、うっかり「やった」と言ってしまったが、やったではないかもしれない)、清光は「それって、主が子ども欲しくないときには絶対できないわけでしょ。よかったね。思い通りの人生」みたいな言われ方をした(「望まざる折には命を授からぬ。君の意志にて生くるべき生(せい)」/我が近侍十割十分十厘の祝福に笑み「よかったじゃん」と)。
*19 ただ、この間「棒にかかった」と言った短歌は、妊活短歌だった。それなので、なんというか、挙児希望をもって治療しているのになかなか妊娠しないというのは、私にとって悪いことばかりでもない(cf. "死ね、この脇役!!貴様の死を通じて人間的に成長してやる。")。万が一、参加者の9割に授与されていた賞だとしても(でも聞いた話だとそういうわけでもないらしい)、審査員の先生が本当に読んでくださったんだなと思うだけで、ちょっと、報われる気がするし。
【話題2の脚注ここまで】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:何年ぶりかにシュトーレンを買ったのですが、シュトーレン美味しいですね……。粉糖があんなに厚くまぶされて、美味しくないわけがない(砂糖が好き)。しかも生地にナッツが入っている! パーフェクト(ナッツが好き)(糖分と脂質がおいしいということ……)。クリスマスまでに一切れずつ食べるみたいなこと、できる気がしない。それが西洋の精神修養なのだろうか。

*2:物理アドベントカレンダーは使ったことがないのだけれど、私は我慢できなくて一度に開けてしまうかもしれない。

*3:引越しで捨ててしまった。キャンプにもあった方がよさそう。

*4:在宅勤務では下半身はパジャマとかスウェットとかいう派閥がいると聞くが、私は緩い服を着ると、一気に気持ちが緩んで仕事にならなくなってしまうのだ。「家の中で妻モードと社員モードをこまめに切り替えることができない」とかに通じているのかもしれない。「今は社員」というときには、社員以外をやりたくないのだ。

*5:履く時に足の爪を引っ掛けがち。布地をちゃんとたぐってから履けばいいのだが……。

*6:またワークマン! ワークマンはあったかい。そして安い。

*7:そうだと思ったでしょう。

*8:仕事にも使うVネックニットとかを着ていた。当然寒い。