単品と単品

ハンバーガーとチーズバーガーを食べたいときもある

警察沙汰とマイディアデッキ

これは2022年アドベントカレンダー「勝てない戦をする」第18日目の記事です。

 

昨日は二次創作小説の話をしました。やっとこの話題に触れられて、すっきりしました。よかった。

今日は、今年ついに勝てなかった戦の話をします。

失くしてはいけないものを失くす

それは4月のことだった。引っ越して2ヶ月くらい経って、隣県の温泉に行った*1。その脱衣所に忘れ物をし、数時間後に思い出して取りに帰ったら、もうなくなっていた。すぐに警察に届け出たし、施設にも紛失の旨と連絡先を伝えたけれど、今日に至るまで見つかっていない*2。それはかなり大切で、割と失くしてはいけないものだった。

マイ・ディア・シリアスデッキ

失くしてはいけないものを失くしてしまった。わざわざ旅行先で。まあ、いろんな気持ちになった。そうして、本当に困ってもいたので、札を引いた(タロットカード占いをした)。

すると、「それを拾って持っていった人は、それが誰かにとって大事なものだったとは気がついていない。もしかすると拾ったことにすら気づいていないかもしれない*3。だから警察にも届け出ない*4」、つまり見つからないだろう、という話だった*5

ああ、そうなんだ、と思った*6

私の占い札は、割とお茶目な結果を返してくれることが多い*7*8。だけれどその時は、急にシリアスな顔をしてきたので、あ、本気なんだ、という感じだった。だから紛失した後、案外、心は穏やかだった。もう出てこないのだと、早々に諦めが付いたから。

Evil enough

大事なものを失くしてしまった時、「持ち主の厄をもっていってくれている」という解釈がある。その考えはわかる。私も、「何かあったら数珠が割れて身代わりになってくれるだろう」と考えて、数珠を身に着けたことがある。

天然石の数珠を着けていった。もし何か災いがあるなら、私に降りかかるより先に石が割れてくれるだろうと思ったの。

たまはひとつもわれなかった - 単品と単品

その失くしものはもう見つからない。本当に大事なものだった。であれば、それを失くさなかったら、もっと大切なものを失っていたのかもしれない、そう考えて、自分を慰めた*9

デッキの話、もう少し

今年6月に、「デッキに人格を想定して、性格や得意分野、自分との相性を占う」という、ちょっとおもしろいスプレッドをやった*10。記録のために転記しておく(出典はこのツリー)。何のカードを引いたのか、記録がないのだが……。

うちのウェイト版(紙):頭の回転が速い。ちょっとせっかちかも。でも勇気や正義感がある。物言いは非常に愛情深い。時に論理的でなかったり、迂遠。
得意なのは絶対無理そうな状況を、ふわっといい感じにまとめること。自分の負の感情と向き合うこと。

あるいは、自分がとても好きな活動について読むのも得意。苦手なのは他人との上下関係や、(特にやりたくない)仕事?

尋ねるときは自信を持って、堂々と夢や理想を語るように。後ろめたそうな態度はだめ。背筋伸ばしていけ。「絶対うまくいくが?」っていう盤石な気持ちになれそう。

デッキの「愛情深さ」が、私には「お茶目さ」に見えているのかもしれない。かわいい*11

勝てない戦の前に、札を引く*12

今年は創作鑑定で星占いもしてもらい、創作にとても役立った(具体的には、出ないリスクの高かった本が出た*13)。

私は「自分で考えて、納得して決めたい」という気持ちが強い気がする。けれども、自分の頭の中だけではどうにもならないことも、たまにある。そんな時、占いは役に立つ。勝てない戦を前にしても、少なくとも札を引くことはできる*14。札を引くことそのものが、心を落ち着けてくれるし*15、結果を参考にして心構えを整えたり、(妥当だと思えれば)具体的な行動を取ることもできるから。札を引き続けることで作文をし続け、心の流れをなんとかよどみなく保つことができたのも、マイディアデッキのおかげだった。

 

なんか変なところですが、日中遊び倒して眠すぎるので*16、ここで終わろうと思います! 思いがけず占い札の話ができて嬉しかったです。

 

次で2022年のアドベントカレンダーはおしまいです。お付き合いありがとうございます。どうぞよいクリスマスをお過ごしください!

 

なにかあればお気軽に🎄

wavebox.me

*1:よい温泉で、サウナまでゆっくり楽しみ、大変満足した。サウナは初めてだったのだけれど、本当に身体が暖まって、夜まで指先が暖かかった。何年も前、巣鴨のあったかグッズショップで指先の毛細血管画像を見せてもらった時、血管が細いどころか見当たらないという死の大地っぷりに店員さんが絶句し、同行者には爆笑されたが、きっとサウナ後には100%緑化されていたのだろう。なお今は氷のように冷えている。要サウナ。

*2:使ったことがある方にはわかってもらえるかと思うのだが、警察の遺失物届け出システムが都道府県単位で管理・運用されており、不便だった。めでたいことに、これが全国統一のシステムになるらしい。令和8年度末までの整備予定ということで、かなり先ではあるが、とてもありがたい(なぜ最初から全国統一のシステムとして整備しなかったのかという巨大な疑問は巨大な棚に上げておこうと思う)。関係各所にはぜひがんばってほしい。そしてついでに、「軌道」とかいう、私の知る限り一般的ではない用語なんかも撤廃してくれれば嬉しい。

*3:隠者逆

*4:正義逆

*5:と、私は札を読んだ。

*6:警察の方も、温泉施設の脱衣所で高齢の方が前の人が置き忘れた荷物を持っていってしまう事例はあって、特に換金目当てなどの悪意ではないケースが多い(ひょいと持っていってしまう)、などと話していた。だから、占いの結果は、カードが純粋にそう"思った"(傍点を要する)のか、私がそれを知っていたからそうなったのか区別が付かないのだが(いずれにせよ論理的ではない自覚はある)、どちらにせよ、そうなんだ、と思った。

*7:こういうやつとか。あと、引越し先を選定する時に「ここにしよう」と決めた物件が取れなくなったというトラブルがあった際に3枚引いたら、カップの1逆、カップの2、ペンタクルの3で、「『見て見て、123!』じゃないんだわ」と思わず笑ってしまったことがあった。なお物件は色々あって合法的に契約することができ、今もそこに住んでいる。

*8:そういえば、この時に引いたのはカップのエースだったのか(3がペンタクルだったことだけは覚えていた)。これは #札引いて書くやつ 最終日の札として覚えていたのだけれど、この日に引いて、書くのを飛ばしていたんだな。二重に想い出深い札だった。

*9:伴侶が死ぬとかくらいしか思いつかなかったが、もしそうなら、それが避けられたのは本当によかった。ひどい台風とか来てたし。それと、この件に関して伴侶は一貫して穏やかでいてくれたので、それでかなり救われもした。

*10:リンクがインデックスのみフリーの個人サイトだったため、インデックスに貼っている。タロット→スプレッドから、「インタビュー・スプレッド」というものを参考にした。

*11:今改めてリーディング結果を見てみると、ちょっと私に似ているかもしれない。迂遠な愛情深さとか、自分の負の感情と向き合うとか、とても好きな活動が得意とか(それはそう)。

*12:これはnoteに書いた記事「勝てない戦の前に、花を買う」セルフパロディです。

*13:当初の締切を一週間なぎ倒してしまったが、とにかく本になった。

*14:あまりにも精神がてんやわんやしていると引けない。

*15:ある程度落ち着いていないと札を引けない。札を引くために落ち着こうとしたり、あるいは、占いの前に札をシャッフルしていると気持ちが穏やかになったりする。

*16:今年の野納めでした。結局、風が強くて焚き火はできなかったのですが、好きなパン屋さんで買いまくったパンを机にわーっと並べて食べて、とても楽しかったです。来年こそは火を焚く……!