これは2020年アドベントカレンダー「感情と意思」第11日目の記事です。
2020年12月1日から25日まで、平日は19日あります。もう折返しを過ぎているんですね。
昨日は話題が多かった。
- 私が「正気」と言うとき、私にとっての正気の話をする
- 「字書き」には、表現したい物事を字で書く、という意図がある場合があると聞いた
- 小説(文章)を書く時、考えたことを作文する方法と、見えるものを書いていく方法と、どちらも使えたらいい
- アドベントカレンダーで「この話、いつかしたかった」を回収・消化している
逆に何が下書きに入りっぱなしなのか一通り見直したらいいかもしれない。*1*2
今日は身体を動かす話をします。
リングフィットアドベンチャーをお迎えした
私は4月からリングフィットアドベンチャーを始めた。Switchを持っていなかったので、Switchごと買った。
3月末から在宅勤務になり、もともと運動習慣がなかったのにますます運動しなくなったのだ。筋力・体力低下への危機感があった。それで始めてみた。入手できたのは幸運だった*3。
リングフィットアドベンチャー、楽しい
リングフィットアドベンチャーの楽しさはすでにインターネット上に溢れているが、やはり私も楽しかった。体育が本当に嫌いで……嫌いで……うっ……だった私が、運動が楽しいと、心から思った。今日も動いて汗をかきたいなと思うようになった! すごい!
リングフィットアドベンチャーは、運動と、ゲームの楽しさが一体になっている。任天堂、すごい。ゲーム屋さんの本気を見た。
私は特に、ゲームの最後に毎回表示されるQ&Aが好きだ(ゲーム部分ではないな……)。「筋トレをすると太く見えるんじゃない?」とか、「筋トレの前にお腹が空いていたらどうしたらいいの?」とか、そういうクエスチョン。
に対して、答えが、短い一文で目立つように書かれる。細かい説明はその後に表示される。私は! そのデザインが! 大好きだ!*4。
専門家はつい細かい説明から始めてしまう。それは「正しいことを伝えたい」という、善意(のようなもの)から来る行動だ。それはわかる。
でも! 人は! 説明を! 読まない!!
リングフィットアドベンチャーはそこをきちんとわかってデザインしている。素晴らしい。*5
リングフィットアドベンチャーのプレイ経時記録
ツイッターを引っくり返して、リングフィットアドベンチャーのプレイ日数と、身体に関する気付きをまとめた。
2週間目
いま仰臥位で布団かぶった状態から「スッ……」って長座位になれたよ!?!?!???? 前は腕を振り回したり膝を大きく曲げたりしないと起きられなかったんだが???
3週間
マジで5か月ぶりに生理きて超ウケる
累計25日
・静かに歩く
・寝転んだ状態からスッと上体を起こす
・立ったまま片足を高く上げて靴下を履く
・歩行や入浴で容易に発汗する
などの機能が続々と解放されています。肉体の数パーセントの能力だけで生きてきてたのか?
累計29日目
・ご飯を食べた後に手や首から上がぽかぽかあったかくなるようになった
それまでは食後でも何の変化もなかったんだけど私の身体は半分シャーベットだったのかもしれないわ
?日目
リングフィットアドベンチャーしてるとむちゃくちゃ身体動かされてぜえはあしてるときに「筋肉が喜んでるよ!」とか爽やかに言われるから、日常で「まあ筋肉は喜ぶしいっか……」と思うことが増えた 家出た後忘れ物して引き返す時とか……
そろそろ40日目
・耳から鎖骨の内側の端にかけて斜めに走る筋肉があることに気づいた!! 胸鎖乳突筋じゃない!? これ出るの漫画の中だけだと思ってた(?)私にもあった……!
何をするにも「ゆっくり動く」には筋肉が必要なのだなとわかってきた ドアを静かに閉めることができなかったのだけど、速度を落として動作するのに必要な最低限の筋肉がなかったみたい 無力 無力は粗忽
?日目
・あんさんぶるスターズ!!MusicのMV見てると汗がにじむようになってきた 代謝の上がるオタク
?日目
腸骨陵!!!!!!!! 真上から見えた!!!!!!!! 視認!!!!!!!!!! 骨盤じゃん!!!!!!!!!! これが!!!!!!!!!!!!!
47日目
電車に乗りました、荷物バツバツのリュックを背負って。前回は肩が死にましたが、今回は死ななかった! 肩、痛くない!! 我、強い!!
64日目
・泣きすぎて洟かむとき、腹筋に力が入っていることを発見する
今は累計100日を超えた、かな、多分。
筋肉が付くと何が起こるか
筋肉が付くと色々なことが変わる。
一番おもしろかったのは、40日目のあたりで気づいた「ゆっくり動作する」のくだりだった。
動作のグラデーション
私には、何か動作をするときに、やるかやらないかの二択しかなかったのだ。ドアを閉める・閉めない。その間にグラデーションはない。つまり、「かなりそっと閉める」「そっと閉める」「ややそっと閉める」といった動作は存在しなかった。
以前、こういう記事を書いている。
ここでは「歩いているとものにぶつかる」話をしている。記事中では「自分に身体があることを知らないからではないか」とした。
しかしこれは、私に歩く・歩かないの二択しかないからではないか。歩きながらものを避けるなどという機能がないからではないか?*6
私は以前から、「ドアの閉め方が乱暴だ」などと言われてきた。実際乱暴である。すごい音を立てがちだ。しかしそれは、「そっと閉める」という力加減ができるほど、肉体を扱えていなかったからではないか、そう思うのだ。リングフィットアドベンチャーを始めてしばらくした後、不意に引き戸をそっと閉めることができてびっくりした私は*7、粗忽さは乱暴な性格だけではなく、無力な肉体からも生まれるのだ、と知った。
肉体を強化し続ける
私はもともと、旅先で膝がぶっ壊しがちである。普段から運動不足なのに、旅先ではつい歩き回るから、膝の関節が炎症を起こすらしい。
これはこんぴらさんに参拝したら膝がぶっ壊れて丸亀城の天守閣に登れなかった時の話である。なんと情けない!!
この間、しばらくぶりにお出かけをした。少し坂道があって、翌日、尻の全面が筋肉痛になった。
まずい。とてもまずい。
実はこのところ、リングフィットアドベンチャーをあまりやれていない。アドベントカレンダーを書いていると、夜がすごい速さで終わっていく。どんどん無力になってしまう。いけない……。筋トレをすると脳内に幸せな物質が出るのに……。筋トレで、肉体とメンタルの両方をケアできるのに……*8。
まあ12月は「年内を無事に走り切るぞ」という気合が必要だし、まあある程度はいいかなと思わなくもないけど、でもやっぱり心配だから、身体は動かしていくね。
感情と意思と筋トレ
感情と意思の話もしよう。筋トレ、意思で続けるものな気がしちゃう。でも実際は、リングフィットアドベンチャーのおかげで、ただただ楽しく、楽しいのでやりたくて、結果続く、という状態になっている。
すごいポジティブなループだ。
肯定的感情ドリブンな習慣は強固である。何か続けたかったら、楽しみを見出すのがよさそうですね。*9
明日は何の話をしようかな。初日のメモに「やってよかった意思決定」って書いてあって、これちょっと気になる。書くかはわからないけれど。
本日もお付き合いありがとうございました! ラブレターやファンレター随時お待ちしております!
*1:noteの下書きに「小説同人誌を書いて満足するために私がしている3つの方法」とか「見て楽しいものと、書きたいものは同じか?」とかが入っていた。「小説同人誌を書いて満足するために私がしている3つの方法」は気になるけど、キャッチーなタイトルを付けたかっただけでは……という気もする。ただ、本を出すならば自分が満足するように、とはいつも気をつけているつもり……。ツイッターやその他インターネット記事を見ていると、本を出す動機は人それぞれのようだ。それゆえ、自分の本から喜びや悲しみを得る経路もそれぞれである。私は予想よりも売れなかったら悲しくなりそうなので、何を目的に本を出すのかを明確にして、刷った数よりも出た数が少なくてもまあいいかと思えるようにする。まあ、そもそも多くは刷らない。本を出す目的、たいがい「私が物理本が欲しいから」だ。「イベントに申し込んだから」という理由はないのだろうかと考えてみたが、私の場合は「物理本を出すならイベントに出たいな」となってイベントに申し込む順番だと思う(小説、2冊しか作ったことがないが……)。そしてそれは私に合っているなとも。もう一個の下書き、「見て楽しいものと、書きたいものは同じか?」は「私は見て楽しいものと、書きたいものが一致しない」になるだろう。私は私の疑問に答える作文をしているのであって、自分が見て楽しいものを書いているわけではない(見たいもの、ではあるんだろうけど?)。ただ、見て楽しい場面が入っていると、後で読み返したときにとても嬉しいんだけど……。温泉とかおいしいご飯とか、脇差のわちゃわちゃとか……。
*2:ブログの下書きは、下書きに入れている間にこれまでのアドベントカレンダーで書いてしまったことがいくつかあるな。まだ書いていない「即売会に出店するとき、事前に会場に送るものと手持ちするもの」、ぜひまとめて公開してほしい(私に)が、noteでもいいかもしれない。「inkstandさんでインク作った話」、ツイートでつらつらしちゃって満足したんだよね。今後も書かないかもなあ。「買い物といい気分の話」は今年のアドベントカレンダーに入るかもしれない。書くときの気分次第だけど。
*3:定価で。
*4:やはりゲームの話ではなかった。
*5:実際、短いAだけ読んで細かい説明は読まなくても、問題ない内容なのだ。いつも感心する。すごい。
*6:本当のところはまだわからないが。
*7:それを見ていた人も「あれ? 今、冬嶋さん、ドアを……」と驚いていた。いつもすまない。
*9:そうだね。