これは2023年アドベントカレンダー「淀まない」第8日目の記事です。
月曜日です。週末に遊んだためタスクが平日に押し出されています*1*2。今日この記事を上げられるのか。
前回は次回予告で終わりました。今回こそ、その話をしたいと思います。
よく知らない人の同人誌を読む
同人誌を読んでいて、「作品を見るときと、その作者にまで目を向けるときがあるなあ」と思った……のだと思います*3。
人の作品を読んで感想を言葉にしようとする時、ざっくり言うと「書かれてるキャラ・カプが好き(内容に視線を向けている)」場合と、「あなたのこういう書き方が好き(内容を飛び越えて、作者に視線が向いている)」ことあるよねと考えていた 0-100ではなくてバランスの話で
(2023/9/22)
こういう感覚、ありますか? どうですか?
これはねえ、私のXの使い方の問題かもしれません。私はあまり多くはフォローしていないのです、「好きな同人作家さん」を。同人誌を買うときには、「好きな作家さんの同人誌を買う(ただし、作家さんのSNSは見てない)」か、「イベントでチェックした初見の作家さんの同人誌を買う」か、どちらかが多い。後者の方が多いかもしれない。
そうすると、作者のことを全く知らないか、あまりよく知らない状態で本を読むことになるのです*4。
見たことあるラフ
SNSで日頃目にしている人の作品を読む時と、知らない人の作品を読む時って、受け取るものが変わる気がする。
知っている人の作品を読むときには、「そうそう、こういうシチュエーションが好きだよね」とか、「このコマ、ラフが上がってるの見た!」とか、「オチに悩んで暴れてらしたけど、こう落ち着けたのか~」とか、事前のSNS情報が本にオーバーラップして見えるのではないかしら*5*6。
あるいは、すでに作風を知っている、という観点もある。味わい方を知っているというか、その人の作品の醍醐味を認識した状態というか。
「盛り上がる心情と一緒に輝きを増す情景描写~!」とか、「大喧嘩からのハピエン!」とか、「この不穏で切ない雰囲気ですよ!」とか*7。
これは、SNSを知らない作者さんでも、ある。その人の本を読むうちに、好きなもの、視点、執着なんかが見えてくる。ような気がする。
SNSとの付き合い方の話(……だっけ?)
これも私はあちこちでぽろぽろ言ってると思うのだけど、「作品が好き」であることと「SNSの投稿が好き」であることって別だと思うのね。これは「人柄が好き」かどうかとは違う話であることにご注意ください。
作品は好きだけどSNSの投稿が見たいわけじゃないことってあるし*8、たまにホームは見に行くけどフォローしたいわけじゃないってこともある。逆に、SNSの投稿は好きだけど作品は見てないということもありえる*9。
あなたがそれを歌うなら
そう、作品だけを楽しむ時と、作者のことを知りながら作品を楽しむ時で、見方が変わることがあるよねということを話したかったの。眠くて思考がばらばらになってきた。かきたまスープの卵のように……*10
たとえばあんさんぶるスターズ!!の話をいたしますと(半分はこの話がしたかったんだ)、fine(フィーネ)というユニットがございます。
先日彼らのアルバムが出ました*11。
アルバムの中で私が一番好きな曲は「The Tempest Night」です。ジャズっぽくて、大人っぽい。音楽の解像度が低くてうまい言葉が見つけられないのですが、退廃、というか……感情に身を任せましょう、って歌い上げてくれるのが私の趣味に合います。
よし、論より証拠。MVを貼っておくぜ。愛!
この楽曲は、バチバチにfineっぽ……くはないと思います*12、いい意味で振れ幅を見せてくれた感じです。*13
そう、楽曲の好みで言えば「The Tempest Night」が好き。
ところが、「fineが歌っている曲だと思って選ぶ」と、そりゃあぶっちぎりで「Never-ending Stage!!!!」です!!
これはMVがまだない曲なのでSpotifyを貼りますぜ。
「Never-ending Stage!!!!」は、オーケストラっぽい音がとってもfineらしいのです。ですが、ですけれども、こんなに明るい曲調ってなかったんじゃないかしら、fineには*14。少なくとも、!を!!!!って4つも付けるような曲は出しそうになかったと思います。
でも、fineが歴史を重ねる中で、「終焉」を意味する名を冠したこのユニットが、ついに「終わらない!!!!」になったのだと思うと、おめでとう……好き……にならざるを得ないのでした。
そうやって考えると、「楽曲はこれが好き、ユニットのことを考えるとこっちが好き」って結構あるかもな、と思ったのです。
Crazy:Bなら「Honeycomb Summer」がむちゃくちゃ好きですが、クレビのことを考えると、泣きながら「Crazy Anthem」を推すことになります(クレビの、っていうか、燐音を思うと、ということかもしれない)。
同人誌の話に戻る
SNSとかを知ってる人に送る感想と、同人誌しか知らない人に送る感想って、中身が違うことになるよね。だからなんだということはないのだけど(私は何をもらっても嬉しい)、得意不得意とか、好き/苦手とか、人によってはあるのかもな、とぼんやり思うなど。書くにしても、もらうにしても。
な、なんとか記事は出した!! 明日も出せるといいな……
応援・感想などメッセージはこちらにどうぞ。
*1:里芋を煮たりしなければならない。
*2:九州に来て初めて、里芋には白芽と赤芽の二種類があることを知りました。
里芋は料理に合わせて使い分けを 野菜ソムリエに聞く「赤芽」と「白芽」の違い 下処理方法も解説 | ラジトピ ラジオ関西トピックス
私が里芋だと思っていたのは白芽の方みたいです。両方食べたものの、違いはよくわかっていない。どちらもおいしい。
*3:たぶん。
*4:「SNSは知らないが同人誌は知っている」状態だと、作風やあとがきから人柄をイメージする状況が発生する。
*5:すべて架空の例です。
*6:それはそれで楽しい読書体験だと思う。
*7:すべて架空の例です。
*8:これには色々な要因がある。
*9:もしかすると、界隈で交流したいというモチベーションの高い人たちは、SNSと同人誌が近かったりするのかしら。どうなんだろう(純粋な謎)
*10:?
*11:あんさんぶるスターズ!!は今ちょうど、2周目のユニットアルバムをドンドコ出しています。
*12:fineは……一期一振が率いていそうな、正統派・ロイヤル・優等生グループ、みたいな雰囲気なので……
*13:「The Tempest Night」に狂っているnoteを見つけたので貼っておきます。 御託はいいからfineのThe Tempest Nightを聴け|無味 / ゆめゆめしめじチャン(夢路)
*14:前アルバムの「RAINBOW CIRCUS」や「Miracle Dream Traveler」も明るいです! ですが、その明るさは、イベントや楽曲のテーマから放たれる明るさが強いように思う……