平凡社 太陽の地図帖024
監修 岡田莊司
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全国の一の宮の一つずつを紹介した本。
たまに大きい神社の鳥居の横に「国幣社」とか「官幣社」とか書いてあるのの意味がわからなかったんだけど、この本に解説があった。
(あまり参考にならない記憶では)国幣社は国司がその地に任じられた際にお参りするところで、地元の有力神社とか、単に国府に近い神社とかがなる。
官幣社の方は地方官が管轄するところ。
一の宮、行ったことあるところ
書き出してみるとけっこうあるような気がする。
行きたいと思ったところ
利根川沿いにあるらしい、とても気になる。明治より前は、伊勢神宮と鹿島神宮、そしてこの香取神宮だけが「神宮」と呼ばれていた、とある。
ここは前から行きたい。でっかい鳥居が見たい。
ここは知人が推していて気になっている。
ここも知人が推している。
それと、好きな小説「姫神さまに願いを」シリーズに出てくる武田勝頼様(つい様付けしてしまうけど武田氏贔屓というわけではない)のお母様が諏訪の巫女さん、という設定だったような気がする。勝頼様のこと好きだったから、もともと気になってはいた。
製鉄や鋳物を司っているとのこと。三条の刀が奉納されているとか。
祢々切丸様がらみ。
写真の、社殿の赤が緑に映えてとてもきれい。宇都宮二荒山神社の方には一度参拝したことがある。宇都宮市内なのにけっこうな石段を登ったので驚いた。
朱塗りの両部鳥居がすごくかっこいい。
- 元伊勢 籠神社(もといせ このじんじゃ)(京都・丹後)
天橋立の北に位置している。本殿に五色の座玉(すえだま)(青、黄、赤、白、黒)があって、これは伊勢とここにしかないらしい。
宇摩志麻治命が祀られていて、ご神墓もあるらしい。
御祭神は鏡作神(かがみつくりのかみ)、鉱山や冶金の神とも言われることから、渡来系とされることも。
もう名前がかっこいい。伊弉諾が静まった土地に作られた神社。
奥殿の床下に涸れない泉があるらしく、龍神様が棲むとされ、誰も見られないらしい。私が初めて丸亀城に行った時、たくさん溜池が見えて、地元の人が「あんまり雨が降らないから溜めている」とお話されていたのを思い出した。こういう、自分の体験と神社の謂れが結びつく体験は他に代えがたい。
八咫鏡(伊勢神宮の御神体)の姉妹鏡が祀られているとのこと。
行きたい~~~!!! ここも「姫神さまに願いを」ゆかりの地。テン様が籠もられてたところでしょ!! 行きたい!!!
川のほとりにある神社。香取神宮と同じか。
蛍丸がらみ。
名前がかっこいい。たぶん私は大陸と縁のある神社に興味がある。
たぶん私は「緑と、赤い建物」に弱い。宇佐神宮に縁があるよう。
感想
行きたいところがたくさんあって幸せなことだ。
一の宮にご挨拶に行きたいのはなぜか
結婚式を挙げさせてもらう神社を探し回って、埼玉県の秩父神社に行った。
秩父神社には、裏手に「天神地祇社(てんしんちぎしゃ)」がある。ぜひ公式サイトで写真を見てもらいたいのですが、とても横に長い。
公式サイトより:
昔から境内に鎮座する天神地祇社は、全国の一之宮を中心として計75座の神々がお祀りされています。
http://www.chichibu-jinja.or.jp/keidai/
というわけで、これは神さまレジデンスなのである(と、私は理解した)。*1
「全国の一の宮の神さま方にご挨拶できるなんてありがたいわ」と思って、手を合わせようとお財布を出した時、お財布に付けていた鈴守りがちぎれて地面に落っこちてしまったのだった。
「なんて不吉な……」と思って悲しかった。だけど、後になって、知人さんたちから、「きっと鈴はお役目を果たしたんだよ」「あなたが背負っていた何かを肩代わりしてくれたんだ」と温かいお言葉をいただいた。
今は、「鈴さんは何らかの重たすぎる荷を背負ってくれていて、神さまレジデンスまで来て、『あとはお任せしました……!』とばかりにさよならしたのかなあ」と思っている。
そんで、結婚式は無事に挙げることができたし*2、いずれ、一の宮の神さまたちにはご挨拶に行かねばならないなあと思っているのであった。