石川 教張 著
数珠丸恒次*1について書きたいけど、彼の思考がよくわからず、日蓮の本を読みました。
図書館で日蓮関連の本をこれしか見つけられなかった。
歴史学や民族学、宗教学についての調査にあたって
これは脱線。
「文系」分野への参入
歴史学や民俗学、宗教学などについて調べたいと思うことが増えた。これはひとえに、刀剣乱舞に関連して作文をしたいと思うことが増えたからだ。*2
私はもともと理系で、医療畑にいた。
医療の世界では、専門書といえば、最新のエビデンスに基づいた「事実」が書かれている事が多い。特に、教科書とかに指定される本であれば。もちろん、著者の立場やキャラクターにもよるけれど、そこにいわゆる「エビデンス」の観点があれば、「読む本によって勧められている治療が違う」ということはあまりないと思う(少なくとも、ガイドラインとかがあるし)。
「解釈」を学ぶにあたって
でも、こういった歴史や宗教とかの分野だと、そうはいかない。
「事実」とされることと、「解釈」されていることがあって、どちらかというと「解釈」の方に重きをおいている……ような感じがする。
そんで、「解釈」は筆者によって違う。筆者の立場、思想、キャラクター、諸々の要因で変わる。
だから、どの本を読むか、によって、書いてあることが違うことが容易にありうる。
まあ、世界は一つかもしれないけど、全員肉体があるから、物理的に「同じもの」を見ることが不可能なように、何かを調べても同じ解釈や理解に至ることの方が珍しいのかもしれない。
だけど、私みたいに、無難に作文がしたいだけの人にとっては、ちょっとハードルが高い。
先人の助けを借りる
今回は、宗教学に詳しい(?)知人たちが、いろいろとアドバイスをくださいました。ありがとうございます。
調べるときのキーワードとか、主流の研究者とかについて教えてもらえるだけで、すごくありがたいです。
本の感想
著者について
この本の著者については調べていないんだけど*3、たぶん日蓮宗推しなんじゃないだろうか。
私は日蓮に関する事実が知れればよかったのだけれど、「日蓮尊い」的な記述が多いので、適当に読み飛ばすのに神経を使った。
内容について
なぜかところどころ、現代日本の諸相について説いていたので、飛ばした。あと巻末の座談会も飛ばした。
日蓮の歴史についての記述を主に読みました。宗教の話をあんまり書くのは憚られるので、感想は少ない。数珠丸関連のことだけ。
- 「法難は覚悟しています」、つまり「しんどいが生き延びる絶対」ってこと?
- 「仏は見てくださっているのです」、本当にそのように思考しているのだなという気持ち
- 実装前は風が吹けば折れそうだったけど、顕現してみたら一人でエベレスト登頂しそうだった、という誰かのツイートの重みが増す
総評
宗教の本を見つけるのは難しいので、人の助けが必要。今度は教えてもらったご本とかを参考にする。
たぶん、宗教の本を書く人は、その宗教を推したいから書くわけで、本がある時点で自教に偏っていることがすごく多いんだよね。ニュートラルかつ実力のある研究者を探すのは困難。勉強になりました。