近藤麻理恵 著
このあいだこんまりさんがアメリカでブーム、と聞いて思わず借りてきた。
これは片付けの理論本(既刊『人生がときめく片づけの魔法』『人生がときめく片づけの魔法2』)とは違い、片づけ方の図解がほとんどで、辞典本といった感じ。
こんまりさんの片づけメソッドについてはあまりよく知らず、「必要なものを残す」「それ以外は、ときめかないものを捨てる」としか認識していなかった。
実際は、「ときめくものを残す」と言ったほうが正しそうだった。細かいメソッドは本を読んでもらいたい。けっこう面白い。
パワーワードが多くて好きだった。こんまりさん推せる。
特に、右ページが文章、左ページがイラストとキャッチフレーズといった構成なんだけど、キャッチフレーズが良い。強い。
『☆ワンピースは攻撃力も防御力も最高レベルである。』すごくよい
『☆殿堂入りの本は誰が何といおうと残しておく。』心強い
好きなものを毅然として残し、それ以外を駆逐することによって、最高の空間で暮らすことが可能になり、最高の空間で暮らす人生は最高、という感じ。
あと、キャッチフレーズじゃないけど、扉ページに書いてある格言みたいなやつ。
『結局、捨てられない原因を突き詰めていくと、
じつは二つしかありません。
それは「過去に対する執着」と「未来に対する不安」。
この二つだけです。
今からでもけっして遅くはありません。
片づけは、決意したそのときが、
過去に片をつけ、未来への一歩を踏み出す
人生の再スタートなのです。』
これマインドフルネスの本で読んだぞ!?
頭の中でもやもやすることは、過去への後悔と未来への不安だけだから、「今ここ」に集中することによって、頭がすっきりして、幸福感が上がるみたいな話だ!
こんまりメソッドはマインドフルネスだったんや!!
これはすごく良い感動だった。
ときめくものに囲まれて生きていきたいわ。
ただ、毎日シーツを替えようとか、毎日カバンの中身を空にしようとかの話も出てくるので、全部いきなり実行するのは難しいかもしれないけど……。
ときめいていられるものだけ買いたいな。
あと審神者に刺さりそうな格言。
『あなたのおうちにあるモノが、
あなたのところにやってきたこと。
そこには必ず意味があります。
すべてのモノは、
あなたの役に立ちたいと思っています。』
ああ~~~ありがとうこんまりさん……!