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読んだ:一年3セットの服で生きる : 「制服化」という最高の方法

あきやあさみ 著(幻冬舎、2022)

一年3セットの服で生きる : 「制服化」という最高の方法 | NDLサーチ | 国立国会図書館

 

noteのおすすめ記事に #自問自答ファッション が出てきたのがきっかけで手に取った本(それは筆者のあきやさんの記事ではなくて、自問自答ガールズの記事でした)。

ちょうど先日、2冊めの本が決まったというお知らせがあったところ。おめでたい。

最近私も自問自答ファッションを実践しようとしていて、その話はあちこちに書き散らしてもいるのだけれど*1*2*3、ここでは本について、「ここは!」と思ったところをメモしておきます。

  • 身体に似合う服と内面に似合う服が違う(双子のお客様のエピソード)! 私、トータル診断で「顔タイプフェミニン」と教えてもらい、フェミニンに会う服を色々と見たんだけど、こういうきれいなお姉さんになりたいわけじゃないのよね……となっていたのでした。そこでこれを拝読して、「そうか、内面だ~!」となったところ。
  • 帰宅したら靴の裏を磨く 全然できてない……! できるようになりたいけど帰るたびにタオルを濡らして固く絞って拭くことが……できるだろうか……*4。この間、靴のナンバーワンを決めるときに(全部の靴を出して並べて一足ずつ履き、全身鏡で見た)、「もうこの靴は手放そう」と決めた子があったのだけど、その裏側に小石がいっぱい詰まってるのを見つけた。一個ずつ竹串で取った。これもしかして熊野の石かも(何年ここにあったんだろう……)とちょっと途方もない気持ちになった*5。もっとお世話してあげたらよかったねえ。
  • 愛せる分だけ持てばいい(3セットと決めるわけではない)というのがとてもいいなと思いました。人によって愛のキャパシティは違う。とてもよくわかる。私は、どれくらいだろう……と考えながら。そんなに多くないだろうなあ。
  • 季節のはじめに断服式をする話。季節のはじめにやれば、その季節に必要とする人に渡せるというのがとても合理的。かつ、服にも、次の主にも、そして手放す方の気持ちにも光がさすようで、やさしくていいな~と思っています。私もこの間、さよならする子たちを古着屋さんに持っていった! ほとんど引き取ってもらえてよかった。今度は、手放すことにしたバッグと靴も持っていこうかなと思っているところ。
  • コンセプト作りのくだり。あきやさんのすごいところは言語化のパワーだと思う。言語化しようとすると、自分の心がわかってくるし、言語化できれば自分に何が必要なのかわかる。合理的だ~。コンセプトは永遠じゃなくて変わるときがあるというのも体感に合う*6*7。変えていいと思えば、気軽に決められる感じがして、いいなと思っている。
  • 着ないものリスト、作っています……! 着ないと決めると気が楽でいいなと思います。これはトータル診断も大いに参考にしている。ジーパンて一本は持ってないとだよねとなんでか思い込んでいたな~と思いました(今回の断服式で手放した)。
  • マズローのピラミッドが出てきて盛り上がった。改めて考えると服で自己を表現しようとあっただろうか……? 推しを表現することはあっても。せいぜい「社会的欲求」だったかなと思う。服によっては「生理的欲求」。
  • ファッションのトリセツ これは私はよく意識できていないところ。メモのみ。①ブランディング:なりたい姿・コンセプト ②キャラクター:好き・愛おしいもの(アクセ・小物などで) ③外見との調和:似合うもの(①②に含まれる範囲だとなおよい) ④トレンド:旬のもの ⑤TPO:季節、行く場所、会う人 ⑥機能:着心地、ケアなど 書き出すと、トレンドは全然わからん、ブランディングはこれから、似合うものって意外と選べてなかったかも、みたいな感じ。あとクリーニング服を買いがち……
  • 靴は自己評価 靴がおしゃれなだけでファッション全体がぐっとよく見える、という話。そして、きれいで高価な靴を手入れしながら(つまり、しまい込まずに頻繁に)履いていると自信がある人に見えるという話。私にも、かわいい服を買ったのに合う靴がなくて着られなかった、っていう経験がある。……今まさに、この一足、っていう靴を探し回っている(インターネットで、試着したい靴をピックアップすべく靴画像を見ている)ところ。その中で、「靴は自己評価」というフレーズは、扱うのがとても難しいと感じる。それは、「靴の価格が自分の価格ってこと?」という気がしてしまうから。けっしてそんな話はされていないと思うのだけど、自分ひとりで調べていると「あれ?」と思うことがよくある。私が結局どういう靴を選ぶのかわからないけど、それがどんな価格のものであれ、胸を張って「これ!」って言えるものだといいなと思う。。
  • バッグは自己紹介 バッグで、自分がどんな人かの印象を伝えることができる。どうしても欲しい物を見つければ、安易に妥協しないようになれる、という話。この間、私がバッグのナンバーワンを決めようとしたときに、リュックも斜めがけも本当に似合わなくってねえ……。どっちも両手が空くから好きなんだけど、私の肉体とか顔面の造作に似合ってない(少なくとも、手持ちのバッグは)。赤いリュックがランドセルに見えてしまう。ぐぬぬ。幼く見えたいわけじゃないし、リュックは思い切って手放して、トートかハンドバッグで新しい相棒を探そうかな……と思う。ぐぬぬ
  • アクセサリー (本編関係なし、私のメモ)しまい込んでるのがあるから、肉体を選ぶと思って厳選しようかな、でも似合うとかどうとかより思い出のために取ってあるものがほとんどなんだよね……と途方に暮れています。
  • 試着の旅 高すぎて買えないものでも試着TO DOに入れる。身につけてなお残る憧れかを見極めるために。そして試着したらメモ! 全身写真と商品タグの写真を撮る! 高いものから試す!(上質なものを知った状態で検討する)
  • 店員さんとの関わり方は興味深かった。話しかけられるときのことについては、店員さんにもノルマとかあるんだもんなあという気持ちになった(「役に立ちたい!」という気持ちで声をかけてくださっているらしいです!)。あと、入店時に挨拶する/できる限り笑顔で楽しそうに話す/店員さんの名前を呼びながら感謝を伝える、とかなるほどな~と思いました(一部ハイブランドの話かなという気もした……けど、改めて書き出してみると、「店員さんを人間だと思う」みたいなことなのかなあと思う。親しい人とは普通にやることばかりだ)。
  • 地方の百貨店は若い世代向けじゃなくてミセス向けかも、銀座や新宿がおすすめ(ひょ~~~(地方の民のひょ~~~))

ざっくりのメモでした!

手に取ってよかったなと思う本でした。次のご本も予約した~楽しみ!

近いうちに、靴を見に都会に行きたい。そしてバッグも見たい~。

*1:これとかです

*2:インターネットに出す以外にもあって、メゾンガールズのお絵描きがしたくて買ったクロッキー帳と女の子のイラスト指南本が今役立つとは思わなかった。

*3:絵を描くのは楽しい! そういう機会があって嬉しい。そして靴を描くのはとても難しい。

*4:というか、リモートワークの民、全然外に出ない。

*5:初めての一人旅が熊野だったんだ。古道を歩くのに何かちゃんとした靴が要るかなとなり、上野のスポーツショップで買ったんだ。

*6:自称二つ名という制度自体には勝手に慣れ親しんでいるので、コンセプトという概念には非常に馴染みやすかったです。文系魔女、愛と知性の作文屋、そしてプリンセスの参謀

*7:これらはファッションのコンセプトとしては使っていない。