単品と単品

ハンバーガーとチーズバーガーを食べたいときもある

途中まで読んだ:図説台湾の歴史

周, 婉窈 シュウ, エンヨウ
浜島, 敦俊
石川, 豪
中西, 美貴

平凡社、2007)

図説台湾の歴史 | NDLサーチ | 国立国会図書館

 

一時期、台湾旅行に行こうか、という話が人との間で盛り上がった。だけど私って台湾のこと何も知らないなあ……と読んでみた本。15年前の本だったから、もうちょっと最近のにしたらよかったかも……とは思ったけど、古代史とかは参考にしてもいいでしょう。あと、作者が博識なので「ここではそれに深入りできない」みたいな文言を連発しており、逆に信頼感がある。以下はメモ。

氷河期には台湾は大陸と地続きで、その頃には日本も大陸とくっついていた(九州も四国も一緒くたに)。えっと、氷河期とはいつですか? ……7万年から1万年前くらいの話かな(雑な調べ方)。台湾にもともと住んでいた人たちは3万年から5万年くらい前にはいたらしい。先史時代で、遺跡は残っているけど、文字がないからどういう人達だったのかとかはよくわからない。

驚いたのは、台湾先住民族オーストロネシア語族であるという話だった。中国とかと一緒じゃないんだ。フィリピンとか、グアムとか、マダガスカルとかと一緒。言語がどのように伝播していったのかはよくわからないとされていた。そして、台湾先住民族は文字を持っていなかった。

16世紀に、船で通りかかったオランダ人が台湾を「美麗島(イラー・フォルモサ)」と呼んだ。この時代にも沿岸部には漢人が住んでいたらしい。

それからオランダ東インド会社ができて、中国との貿易の中継点として台湾に城を築いた。1624年とか。1662年に鄭成功が来て駆逐されるまで39年間はオランダ時代にあたる。一時期スペインが入ったがオランダが追い払った。オランダが統治していた先住民は全体の4割か5割くらいらしい。

オランダ人はキリスト教を布教した。また、ローマ字表記で、先住民の言葉を書き表した(新港語というらしい)。ラテン文字化した新港語は150年くらい使われていた(ということは、1700年代後半まで?)。

オランダ人が、台湾で農業をする漢人を募集して、漢人が増えた。また、1662年に鄭成功がやってきてオランダ人を駆逐したあと、1683年に清朝に敗れるまで、鄭氏政権が台湾を経営した。この時代の間に、漢人がたくさんやってきた。先住民より多くなり、1900年くらいには30倍にもなっていたらしい。多くの土地が漢人に開墾された。

日清戦争のあと、日本が清に勝ち、下関条約により台湾が日本に割譲される(1985年)。抗日運動が複数起きた。日本は台湾を日本化したというより、西洋を模範にしたらしい。町並みが西洋っぽい。纏足をやめさせるとか(西洋関係ないか……)。給料や教育では日本人と台湾人が差別されていた。姓名を日本式に変更することもあった(これは日本語を使いこなす家庭において、ということらしいが、申請せずに名前を変える人も多かったそう)。また神宮大麻を飾れという運動もやったがこれはあまり浸透しなかったらしい。太平洋戦争では日本軍として動員された。

終戦して1945年、日本は台湾を手放し、台湾は中華民国に接収された。……このへんで読むのをやめてしまった(一応最後までめくっては見た)。