単品と単品

ハンバーガーとチーズバーガーを食べたいときもある

私の可愛い洞窟/仕事に行きたくない/孤独の反転/失うものは何もない

一つの記事にするほどでもない短いことが積もってしまった。書いておく。

私の可愛い洞窟

南国に暮らしている*1。去年、毎日10分程度散歩していただけで、首元に日焼けの跡ができてしまった。小学生の頃、スクール水着でできたような、丸い襟の形の跡である。今になってそんな溌剌とした日焼けをするなんて面白い絵柄で、入浴のたびにまじまじと鏡を見てしまった。散歩の際には帽子を被ったり、日焼け止めを塗ったりしていたが、徹底はできていなかった。

散歩は私に必要だ。しかし日焼けはしたくない。そこで、本気の日傘を入手した。

https://uv100.jp/

サンバリア100である。

世には遮光100%の日傘があったはず、と検索して見つけた。どうせ出勤などはしないので、折りたたみではなく長傘タイプ。

明るい色味のしっかりした生地、竹の持ち手。使うたび、夏に出ていくぞ、とちょっとわくわくする。畳んだ傘を留めるテープみたいなやつがダブルになっていて、雨だれ付近をクルっと覆う小さい留め具がある。これを留め外しするたび、よきご婦人になった気分。

4月に購入したばかりで、日焼けがどうなるかはまだわからない。現状の所感では、

涼しい

これに尽きる。

しばらく歩いていると頭のてっぺんがアチチになるほどの日差しでも、サンバリアの日傘を差していると嘘のように涼しいのである。これは持ち運べる洞窟だ。これからますます暑くなるけれど、私の可愛い洞窟ちゃんと一緒に、夏のお散歩を乗り切りたい。

 

仕事に行きたくない

先日の朝、珍しく、「仕事に行きたくない」、と思った。在宅勤務なので行くも帰るもないのだが。その頃は散歩も行けたり行けなかったりが続いていたし、運動不足で節々も痛かった。思い切って、始業前に、リングフィットアドベンチャーを(一週間ぶりくらいに)やってみた。10分程度体を動かして、少し汗ばむ頃には、仕事行きたくなさはすっかり無くなっていた。

筋トレは幸せホルモンを分泌させるらしい。少しの筋トレで本当に前向きな気分になったので驚き、面白かった。筋トレはポジティブを保つのに役立つ。あと、やはり朝散歩はネガティブに効く*2ので、これも続けたいものである。

 

孤独の反転

夫が恋人だった頃、私は実家から通学していて、夫は離れた場所で一人暮らしをしていた時代があった。その頃私は、家族も友人も学校も(そのうちには職場が)近くにあり、恋人だけが離れた場所にあった。
今は夫だけが近くにあって、他の家族、友人、職場、そういったものたちが軒並み遠くに行ってしまった。これは、かつてと全く逆のことが起きている。そう気がついて、さて、どちらが孤独だろうかと少し考えてしまった。

少なくとも、こちらに越してきて以来、寂しさのあまり終業後ダッシュで新幹線に飛び乗る、今で言えば終業後車を飛ばして空港に駆け込む、にはまだなったことがないのだった。

 

失うものは何もない

先日とある場所で、こういう会話を目の当たりにした。

「○○さんですか? 私、ずっとあなたのファンだったんです」
「まあ、ありがとうございます。あなたが私のファン一号です」

さて、これは、創作を続けているなかで出会いうる、最高に嬉しい場面の一つだと思う。作り手にしてもそうだし、読み手にしても。

誰もいないと思っていても、それが本当かどうかは一生わからないのだ。

「失敗したら失ってしまう」という恐れの気持ちがある。何を創作の目的にするか——自分が満足する作品をいつか作りたいのか、創作を通じて他者と交流したいのか——による、とやはり思うのだけれど、作品の出来について失敗したなと思っても、それは次以降の創作に活かせばいいのであって、練習も本番もへったくれもない私の趣味の創作は、行ったり来たりしながら、大きな視点で見れば、より良くなる方向へ行っている、と思いたい。

 

 

*1:日本にいます。

*2:これは医学的にもそうであるはずだし、石切の占い屋さんもそう言っていた。