単品と単品

ハンバーガーとチーズバーガーを食べたいときもある

あのメゾンに暮らす5人の女

一人多いわね。*1

桜間もゆあれ&蔦子も楽しそうにメモを書いているので、私も何か書きたくなった。書きたいことがたくさんあるような気がするの。たぶん少し、焦っているみたい。言いたいことが溢れているのは、喋り足りないということで、もしかして、私は寂しいんじゃないかなあと思う。だから、ゆかいなメゾンに暮らし始めたのかも。にぎやかな、架空のおうちに。

あと、このブログにも「続きを読む」があった! 初めて使ってみる。あのメゾンに暮らす5人の女と、そして、私の話。

 

 

誰かが見ているかもしれないし、見ていないかもしれないものを書くこと。 

桜間も言っていたけれど、数字や、赤いバッジや、自らに施すラベリングが、だんだん窮屈になって、苦しくなる。そういうこと、ある。嬉しいこともたくさんあるし、好きだけど、それだけではない。残念ながら。

というわけで、メゾンである。

メゾンが建って数日の今日、ふと昼間、ダイヤちゃんとヴィアがレフーラで監禁されている間に、「あっ毛根に刺激がグッド」「ブラッシングして差し上げるわよ」みたいな会話をしていたことを思い出した*2。それはそれは、急に。そんで、いいなあ、って思ったの。気のおけない女友達と、ふざけあって、じゃれあうように、身体を預けあう時間が。

私とて、女友達に一人たりとも会っていないというわけじゃない。けど、ブラッシングとかの触れ合いはさすがにしていない(様々な状況を鑑みて可能そうだと判断した時期に設定し、距離を取って、マスクをして、換気をめちゃめちゃして会っていた)。人と距離を取らねばならないこの期間は、孤独との闘いであるということに、私はたぶんやっとハッキリ思い至った。今日。今日!? 在宅勤務1年と半年が近くなった、今日!*3

まあ、私、困っていることを人にゲロゲロと話して、「あなた、それは、〇〇って感情じゃない?」と言われて初めて、「あ、これが〇〇か!?」って気がつくようなことがある奴なのである。「その感情を感じてはいけない」と思ったら、その感情を封じておくのが、割と得意な方なのかもしれない*4。今回のも、さびしいと思ったら大変だな(そうしたら見境なく人と会って、ご飯を食べて、喋ってしまうかもしれないから)とずーっと思っていた。それこそ、ゆゆちゃん(u_u_c)も前から書いていたと思うけど。なんとか、さびしくならないように、なんとか、自分で自分の面倒を見ていられるように。そうやって、きっとずっと、気を払ってきた。

それが、割と、もう、しんどいみたい。

話をダイヤちゃんとヴィアのブラッシングに戻す。

私はダイヤちゃんとヴィアがきゃっきゃうふふしているのを思い出して、いいなあ、と思った。そしてその後、あ、私がメゾンでやりたかったのは、そういうことかも、と思ったのだった。小さな建物に暮らす、気の合う*5女の子たち。特にゆあれと蔦子は同じ部屋に住んでるし。よかったねえ、あんたたち、互いに互いの役割の区別がよくつかなかったりしたものね。メゾンにいる間は、あんまり気にしなくてよくなったね(メモが一冊しかないし)。私も、桜間と隣の部屋で、ちょっと安心。私が最も「中の人」に近いけれど、それが大家をやるとややこしくなるので、桜間に任せられてよかった。

ふう。

気の合う女の子たちと、一緒に暮らしたい。一緒に過ごしたい。喋って、笑って、ご飯を食べて、お風呂に入って、眠りたい。それはゆあれがしばらく言っている「原稿合宿に行きたい!!!!!!」*6ってやつと、たぶん同じことだ。原稿合宿ができないので、一人で五人合宿をおっぱじめた、そういう遊び。ゆかいなメゾン。……かも、しれない。

ああ、いじましくて涙が出るわ。架空のメゾンに人格*7を詰め込んで孤独を解消しようとする動作、すでに発狂していると思われても仕方ないかもしれない。まあ、そうだとしても、自分の城があるのは心から楽しい。ちょっとした発言をツイートばかりに頼らなくてよくなるし、いちいちリアクションを気にしなくていいし、機能面やデザイン面で直したいことがあれば調べて手を動かして、うまく直ったり直らなかったりするのは、ただただ楽しいことだ。それは15年くらい前に個人サイトを持っていた頃と変わらない。

孤独と闘う、という動作。

たぶん私はこの春頃からずっとそれをしてきた。「孤独と闘う」という呼び方では意識していなかったけれど、そういう動きをしてきたと思う。今年度3冊めだもの、本を作るの*8。いくら昨年度実績が0冊だったのを根に持っているからといって、ハイペースである。本を作りながら次の本のことを考えている。足がもつれて転びそう。

本は、作ればできる。*9

その単純さ、できた時の嬉しさ、本ができると永遠が生まれること、そういう良き事柄から、私は本を作りまくっているんだと思う。書くのが、考えるのが好き、っていうのももちろんあるけど。まあ、暇なんだろうな。暇なんですよ。手持ち無沙汰なの、それは本当にそう。手持ち無沙汰で、不安で、ネガティブになりそうだから、楽しんでいられて時間のかかる作業をあれこれ詰め込んでいくわけ。本を作る、とか、本を作る、とか、推しすごろく大会をする、とかね。

本を作りまくって孤独や暇と闘う試みは、我ながら、わりと奏効してきた。そんで、3冊めを作る段になって、自分が孤独と闘っているのかも、ということに気づいたわけ。ほんと面白いな……この女は……*10

まあ、言語化のバリエーションが増えただけ、かもしれないんだけどな。

孤独と闘うにあたって、城が、ゆかいなメゾンがあることは、とてもいいような気がする。誰に見せるでもない文章を、置いておいていい場所。そして、誰かは、見てくれるかもしれないものを。そもそも、私の他に4人もいるわけだから、読者が勝手に4人いるようなものである。それはとってもナイスでハッピーなことだ。それが寂しくなったら、他者に助けてもらおう。さすがに一人で何とかできる局面ではなくなってきた。それがわかった。それも、城を建てなければずっと言葉が追いつかなかったかもしれないし、いや、今回は本当によかった。

こんな話を桜間にはとてもさせられないわけである。私がいてよかったよ。

ゆかいな女たちよ。共に暮らし、孤独から遠ざかろう。鉛筆を奪い合って、好き勝手に書いて、描いて、紙にしていこう。生きていこう。たくさん読んであげる。たくさん書いてもらう。私も書くし、読んでもらう。そういう遊びを、反射する雪原の光のように、延々とやっていられる場所を、私は作ることができた。それはとても、素晴らしいことだから。

*1:元ネタを読んだはずなのに、ブログに記録がない。記録を付け始める前に読んだのかな……?

*2:ヴィアがダイヤちゃんの髪の毛引っ張るシーン、なかったっけ……?

*3:同居人がいる、というのが最大の要因であろう。あとはオンラインで遊んでくれる友人知人たちのおかげ。感謝。

*4:どうだろう……? 「感じてはいけない」に限らない、というのが正確かな。私は自分の感情に全然気づいていないということが、それなりにある。かも。

*5:彼女らの気が合うのかどうか私は知らないけれど、少なくとも、桜間とゆゆちゃんは仲良くなるんじゃないかしら。ゆゆちゃんはそもそもが「桜間傘」から株分けされた"umbrella under cherry-blossom"だから。

*6:ゆあれ、感嘆符が多いんだよね……

*7:人格……とは違うか。違うな。

*8:「今年」ですらない。そしてあわよくば、あと3冊は作りたい本がある。生き急いでいる。自覚はある。死ぬ予定はないんだけど、子どもがほしいなあと思うと、同人活動は生き急ぎがちになるのではなかろうか……? 同人パーソンの経産婦に聞いたことがないので、知らんけど。

*9:このようなことを言っていると、フォロワーさんに「乱暴である」と指摘されることになるわけである。

*10:私です。