和田竜著(2010)
のぼうの城 (小学館): 2010|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
今!? っていうね。しかも下巻だけね。
分冊と思わずに借りて、開いて下巻だと気づき、ショックだったし凹んだけど、上巻を借り直すのもなあ……と思って、まあ面白くなかったり話がわからなかったりしたら借り直そうと思って読み始めたら、下巻からでも面白かった。さすがだ。
歴史小説、『新撰組血風録』を読んだ時と同じような印象の食べ応えだった。味が美味しいというより、歯応えが美味しい、みたいな……ミックスナッツをバリバリ食べるみたいな……。文章の装飾に味がするわけではなくて、出来事そのものを見せていく、でも筋書きがひたすら面白いし、キャラクターに味があるし、表情とかの見せ方もうまいし、最後まで楽しく読める。
こういう味付けの本だと、今じゃないと楽しく読めなかっただろうなあ。ずっと気になってたけど。
来年、にっかり青江単騎出陣埼玉公演が行田でありますように、と祈りを込めて。*1
戦国時代の北条家のことよくわかっておらず、またどこかで学んでおきたいなあと思いながら。
*1:どこでも喜ぶと思うけどね。