単品と単品

ハンバーガーとチーズバーガーを食べたいときもある

読んだ:紛争地の看護師

白川優子 著(2018)

紛争地の看護師 | NDLサーチ | 国立国会図書館

 

現場から離れてしまったことを負い目に感じているからか、医療ものや看護もののドキュメンタリーはあまり読めずに来た。でも最近は読むなあ。今のキャリアでよかったんだと思えるようになってきたのかもしれない。

あと、戦争ものとか、世界の歴史に目を向けている傾向がある。これは短歌で反戦的なものを目にすることが多いからかもしれない。時事詠というやつだ。この作中ではガザの話もあって、昨今ニュースで見かける話がまたひとつリアルに見えるようになったというか、奥深くなったなあと思う。

病院が空爆されたとニュースで見る。たいへんなことを、と思う。だけどこうして、病院の中で実際に看護にあたっている人の文章を読むと、こういうことか、ともっと腑に落ちるようになる。

この方は一度ジャーナリストを目指したと書かれている。とても読みやすいし、わかりやすく、いい本だと思う。書いてもらってありがたいと思う。看護師を続けてもらってありがとうとも思う。勝手な気持ちだけど。