単品と単品

ハンバーガーとチーズバーガーを食べたいときもある

自分の顔を装丁する

これは2023年アドベントカレンダー「淀まない」第15日目の記事です。

 

前回は復元刀石切丸の話と、地方住みにまつわる話をしました*1

さて、昨日は眠かったのでアドベントカレンダーをお休みしました*2。骨組みまでは書いてあったのだ。これを最終日にするのもな、っていう内容だったし、土曜日だけど書こうと思います*3

 

今朝、カーテンの内側の暗がりで、梔子の大きな蕾がひとつ、ぼんやり白くひかっていた。まだ咲くのか! もう冬至だぞ。梔子が梔子であることをやめて、違う花になろうとしているみたいでちょっと苦しい。君は枯れた花ごとボトッと落ちるけど、椿にはなれないぞ。だけど陽に当ててみている、咲くなら咲いてくれ。

明日はもうクリスマスイブですね。毎日切り分けて食べているシュトーレンはもう、1枚のカントリーマアムより小さい欠片になりました。端に行くにつれてどんどん小さくなっていって侘しいけれど、かえって粉糖の塊の比率が高くなっていくことを知りました。それも悪くないですね*4*5*6*7

 

ああ、前段の話をしていたらもうカーテンの洗濯が終わりそう*8。今日はお化粧の話をします。……洗濯が終わった、干してくる*9

コンシーラーはどうなりましたか?

今年の5月に、Twitterでおすすめのコンシーラーをお尋ねしていました*10

 

これは、ある日、いつも何もしていなかった青クマに肌色のクリーム(アイシャドウパレットに入っていた)を塗ってみたら、クマが薄くなり急に顔がかわいくなった! という体験がきっかけになっています。

それで、コンシーラーが欲しい、と思ったのでした。

その節は、親切な有識者の方から様々なおすすめ情報をいただき、誠にありがとうございました*11! その検討がどうなったか報告しておりませんでした*12。大変失礼いたしました。こちらのコンシーラーにお世話になっております。

コスメデコルテ トーンパーフェクティング パレット 01 ライトミディアム*13

www.cosme.net

 

口コミや紹介動画など色々見た中で、一番参考にしたのがこちらの動画でした*14

www.youtube.com

 

その他、検討中に私が思ったこととして、

  • (動画でも言われていること)カバーしたい青クマは、日によって度合いが違う。色が混ぜられたらいいなあ→パレットタイプの方がいいかな
  • 店頭で試させてもらった時、左上の白いキラキラ(コンシーラーではない)がめっちゃかわいかった*15

そして、実際に使ってみて強く思う良い点として、いい匂い……!

使うと私がいい匂いになるというわけではなくて、化粧品がもついい匂いです。紙箱*16を開けた段階でいい匂いがしていました。デパコスすげえ*17開封時のみならず、使うたび、パレットを開けると律儀にいい匂いがして、とてもいい気分です*18

コンシーラーのコンシーラー的な部分のみならず、「キラキラ」「いい匂い」が高く評価されていますね。こうなるとは私も思っていなかった……*19*20*21

 

ハレになりたい

さて最近、私の中で数年に一度盛り上がる、「いいコスメ買おうかな」期に入っています。なんでかな。

  • 観劇やイベント遠征といった大きな出費が減りがちである
  • いい匂いのコンシーラーを使うと気分が上がる、こういう嬉しい体験をもっとしたい
  • オモコロ「ふっくらすずめクラブ」というYoutubeチャンネルでメイク動画がいくつか上がっており、見ていて楽しい*22
  • たまの出社時にメイクをどうしたらいいのかわからない(いつもはzoom越しだから)
  • コスメがお好きなフォロワーさんがコスメのアドベントカレンダーをされているのを見て、憧れが増している

こんな感じかな。

あと、「何か高価で良いものを買ってテンション上げたい」っていう雑な願望もあると思う。ハレをやりたいんだな*23

 

選び方迷子

漠然と「いいコスメ買おうかな」だと、何を買ったらいいやらわかりません。それで、たとえば、もうすぐなくなりそうなパウダーの次を探そうかな、と思ったとする。

パウダーの選び方をインターネットで見ると、たいがい、「肌質」と「なりたい雰囲気」を聞かれる(と思う*24)。……肌質? 私は自分の肌質をよくわかっておりません*25。なりたい雰囲気、わからん、ツヤとマットってどう違うんですか? それらは私にとってどんな利点がありますか? 粉に色が付いていた方がいいんでしょうか? なぜ?*26

という感じで、結局どれを選んだらいいのかわからない、ということになる*27

 

同人誌ならさあ!

急に同人誌の話が始まるんですか? はい。オタク、すぐ自ジャンルの話をするからね。

同人誌なら、私は細かく考えることができるのに。本文用紙、表紙の紙、カバー付ける付けない、オビ付ける付けない、フォント、インク、etc...

私にとってメイクと同人誌の違うところは、

  • コンセプト
  • 知識
  • 憧れ

かな~と思う。

コンセプトの話

コンセプトは、同人誌で言えば本文のテーマみたいなものだと思う。魂と言ってもいいかもしれない*28

明るい話なら明るい雰囲気の装丁にしたい! と思うし、ダークな話なら彩度低めにしたり*29。内容に集中してほしい時にはシンプルなフォント・ベーシックな紙にし、演出を優先するときには疑似小口染めしたり紙色を暗くしたり、香水を吹いたりもする*30

どれも、「読者に何を伝えたい・どんな体験をしてほしい」かがハッキリしているからできることだよなと思う。

それに引き換え、メイクにおいては、「自分をどう演出したいか」とか、「会う人にどんな印象を持ってほしいか」が、ない。本当にないのか、言語化できていないだけか、私には判別が付かないのだが、どちらにしても"わかっていない"状態だ。それが私の同人誌とメイクの大きな違いだと思う。

知識の話

メイクについて知っていることが少ない。

同人誌では、やったことはなくても、知っている加工がある。遊び紙、箔押し、小口染め、小口カット、蛍光インク、とか、とか。

だから、何をしようか考える時に、0から調べなくていい。自分の中にある引き出しを取っ掛かりにすることができる。

メイクについては、知らないことばかり!*31 なので、何をするにも調べるところから入りがちである。これはとても面倒くさい。

また、自分の顔の特徴を知らない、という面もある。これは同人誌においては「自分の文体や作風」にあたるだろうか。自分の顔面より自分の文体に詳しい女*32

顔の特徴。顔の良い点も、悪い点。「気に入っている点」と、「どうにかしたい点」、とかかな。

特に、「どうにかしたい点」を知らないと、メイクで何を重点的に行ったらいいのかの指針がない感じになってしまう*33

憧れの話

これは知識の話とも地続き。

憧れ。私もいつかやってみたい、ああなりたい、という理想。

同人誌ならね……! 文庫本にスピン(しおり紐)付けるの憧れだよね……!(先日やりました!) 白い紙に空押しでタイトルを刻んだシンプルなカバー、作ってみたいよね……! できればパチカで表紙の色を透けさせていい感じにしたいよね……!! 白い紙に白インクも興味あるし、正方形に裁断した本編に、切り落とされた横長冊子で視点Bの裏話編を付けたりしたいよね……!!

などとドンドコ出てまいります。

しかし、メイクだと、「こうしたい! こうなりたい!」っていうときめき、理想、目標、がないんだよね。ありますか? あるとしたら、それはどのように得ましたか?*34

同人誌とメイクの違いの原因の一つは、先行事例の知識にあるのではないかと思う。同人誌は先人の同人誌を持っているが、メイクは他人のメイクを見てこなかった。リアルで見かける人についても、各種メディアにおいても。だから、憧れる実例を知らずに来た*35

だけど、コスメが好きな人の記事や動画を見ていると、「なりたい顔」があるらしいのだ!*36 なりたいものがあれば、やるべきことが決まる*37。やはり、理想を持っていないことが、私のコスメ迷子の一因と思われる。実際、理想に近づけたり、理想を実現できたときって、嬉しいものですからね。やれるものならやってみたいなあ。

 

できることを知る

どうなりたいか、を考えるのは難しそうである。自分のプロデュース方向を考えたり、なりたい姿を見つけたりすることね。

それなので、「メイクをするとどうなりうるのか」を知ることから始めようかなと思った。具体的には、手持ちのコスメで、やったことがない塗り方をする、とか*38

あと、さしあたり、シェーディングとハイライトを買おうかしらね、と思っている。夏から体重が増加し続けていて、お顔がどんどん大きくなっているため……*39。ああ、パウダーどうしよう。何を買おう……

 

今日はこんなところです! 今年初めて7,000字を超えた。

実はもう一本、下書きで止まっている記事がある。今日か明日、出せたら出したいです。どうかな。

 

応援・感想などメッセージはこちらにどうぞ。
あの、メイクにおける憧れや理想があるか、それはどうやって得たものか、よかったら教えてください。

sugar-pot.underxheaven.com

*1:関東に戻ったらもっとアクティブになるかというと、戻り先が羽田から遠いから、こんなに飛行機に乗ってられるのは今のうちだけかもしれない。東京駅もまあまあ遠いから、新幹線には引き続き乗れんかも。

*2:年末が近くなり、多方面から「ワンチャン年内滑り込み」みたいなパスが飛んでくる。来週にはきっと「このボールを抱えさせて新年に持ち越させる」という蹴り合いが始まる。

*3:関係ない話:寝室で加湿器を焚いているのですが、窓の結露が毎朝どっしゃり付いている。そのせいか、レースのカーテンの裾が点々とカビたっぽい。最初は泥汚れかと思ったのだけど、泥なんか付かないよな、それも普段開けない方の窓のカーテンまで。ということで、大掃除がてらカーテンを外して洗っている。ついでにテーブルクロスも洗った。ダメ押しでカビや食べこぼしの染みにウタマロせっけんを擦ってみた。どうなることやら。で、これは洗濯が終わるのを待ちながら書いているというわけです。

*4:シュトーレンて24日まで食べるの? 25日? 調べたら24日までっぽい。では明日、残ってるやつを全部食べちゃおうかな。

*5:普段はクリスマスチキンを食べたりクリスマスケーキを食べたりはやらないのですが、今年はケンタッキーフライドチキンでクリスマスメニューを予約することになりました。受け取りはドライブスルーかな、私、ドライブスルーをやったことがない。緊張するね。

*6:こちらではスターバックスもクリーニングも吉野家もドライブスルーが付いている。

*7:私は食べたい時に自由にケーキを食べるから、例年「クリスマスをケーキの口実にするのはどうなのか」と若干憤っていたのですが、先日ハッとしたの。お子さんのいる知人が「普段ケーキを食べることがないから、クリスマスにケーキを食べられるのが楽しみ」と話していて、そうか……! と目から鱗でした。自分だけケーキを食べているとお子さんに見つかるらしい。

*8:脚注でしかしていない話を突然本文で始める。

*9:干さんとして洗濯機から出したところ、カーテンのカビが取れていなかったため、酸素系漂白剤に漬けました。30分~60分ということなのでその間またアドベントカレンダー執筆に戻るぜ。

*10:2023/5/23『コスメについてゆるいお尋ねなんですが、青クマ消しコンシーラーのおすすめありましたら教えてください……
・当方ブルベ夏(2nd冬)
・ここんとこコンシーラー使ってない
・普段プチプラしか使ってないけどこの際デパコスでもいい
・ニキビ跡にも使えたら嬉しいけどどっちでもいい』

*11:おすすめいただいたのはこちらでした(漏れてたらすみません……!)。近所で試せるやつは全部試した! どれにも良さがある……! ヴィセのは、ふっくらすずめクラブのメイク動画でモンゴルナイフさんがよく使っているのを見て勝手に親近感が湧いています。

*12:私にとって、Twitterで美容の話をするのは、かなりパワーが要るのだ。

*13:「トーンパーフェクティングパレット」って言うのか! ずっと「コンシーラー」って呼んでてごめん。トーンをパーフェクトにしてもらっているのを知らずにごめん。私もこれやりたいと思っていたが、できるじゃん。しよう。

*14:メイクのやり方が何もわからねえ……となった数年前、この方の著書を頼りになんとかしたことがあった。私の中で「恩人」に位置づけられている(副題に「周囲がざわつく自分になる」とあり、実際に可愛い先輩から「変わったね!」って言ってもらえて嬉しかったのを覚えている。ポジティブ体験)。Youtubeで発信されていることを最近知って、たまに参照している(美容Youtuber、多すぎて、何を見たらいいのかわからないという面もある)。

*15:コンシーラーじゃないじゃん! ずるいぞ。公式サイトでは「グロウニュアンス 目もと、鼻筋などに艶をプラス」と書かれている。でも「かわいい……!」っていう気持ちの高まりに抗えなかった。

*16:しかも、ぺなぺなの紙ではなく、ハガキか?というくらいしっかりした厚い紙

*17:デパコスってみんなこんなにいい匂いなんですか?

*18:何の香りなんだろう? アットコスメには『リラックス感と華やかさを感じさせるフレッシュグリーンフローラルの香り。』とある。

*19:でも「キラキラ」と「いい匂い」って抗いがたく"良い"よね。

*20:Celesさんのおかげで香水をいくつも試してきたことから、「いい匂い」への嬉しさが増しているかもしれない。

*21:今年(だと思う)にCelesさんで見つけた好きな香り、

Miller Harris – Rose Silence:キャンペーンで付けてもらったワンタップ、だったと思う。ばらの香り。これは朔間凛月だ……! となった。紅茶部がお茶をしている横、ばらのなかで眠っている凛月の匂い。

Santa Maria Novella – Angeli di Firenze:Celesセレクトで選んでもらったもの。エルメスの屋根の上の庭に似ている香りを、という趣旨でお願いしたものだと思う。ウリ科の爽やかな香りから始まって、水のさらっとした香りになる。甘さ控えめ。夏に良い感じ。

Parle Moi De Parfum – Haute Provence:これもメロンとかのスッキリした甘さ。ヨーロッパの石畳の雨上がりみたいで好き。

*22:女性メンバーのモンゴルナイフさんが男性メンバーに化粧を施していく動画。モンゴルナイフさんは相手の顔の特徴や本人の希望を把握し、どのアイテムをどう使ってコンプレックスをカバーするか/良い点を伸ばすか/希望する雰囲気を実現するか、といったことをよく考えて化粧を施していらっしゃって、とてもかっこいいと思う。あと、周りのメンバーのリアクションがひたすらポジティブなので、安心して見ていられる。

*23:Albiziaさんの指輪買う、とかが類似の願望。

*24:「自分のカバーしたい点」と「理想」の二軸があるということかなと思う。あるいは、アイテムによっては「自分の活かしたい点」という観点もあるのかもしれない。まつ毛長いからマスカラは伸びを重視しなくて良い、とか。

*25:ひ~ん。

*26:粉色の有無の選択については、よく「カバー力」という言葉が出てくる。が、カバーした方がいいのかどうかもわからん。

*27:ここでカーテン漂白から1時間が経ったので、離席する。カビは落ちているだろうか……。

*28:本によるな。

*29:明度を下げろという意見もあると思いますが、私は暗い話に暗い装丁はあんまりやっていないんじゃないかと思う。

*30:気持ちが入りすぎるとデザインがシンプルになりがちでもある。これは「言いたいことは書いたからとにかく文章だけを見て」ということなのかもしれない。と、今思った。

*31:昨日は「コントゥアって何?」になった。

*32:これは、自分の顔面についてより、自分の作風について他人に言及してもらえる機会が多い、という偏りが原因のひとつかもしれない(作風について言及してもらえるのは本当に嬉しい! し、顔面について他人に何か言われたいかというと微妙なのだが……。)

*33:これはコンプレックスがない最強の状態なのだろうか? いや、自分の顔面への期待値がとても低い(追加の要望が特にない)とも言える。それはまた、「メイクで顔面や印象がどのように変化しうるのか」を知らないと、自分に期待を持ちようがない、という話でもある。

*34:かなり知りたい。

*35:そもそも人間の顔にあんまり詳細な興味を抱いていないのだろうか??

*36:カーテンの話:漂白剤が溶け切ってなくて、あんまりカビが落ちていなかった……。擦ったらちょっとマシになったので、もういっか、と2回目の洗濯を回した。それが終わったので今度こそ干してくる。ほぼ2時間書き続けている……難産記事……。

*37:ですよね?

*38:昨日、Youtubeを参考にいてアイシャドウでいつもと違う塗り方をやってみた。かわいい気がした。

*39:「絶対になんとかしたい! 嫌だ!」という強烈なモチベーションはないのだが、「これがもし何か変わって見えるなら面白いかな~」という面白がり精神がある。