単品と単品

ハンバーガーとチーズバーガーを食べたいときもある

創作を続けるための3要素――同人活動と歌会を比較して

これは2024年アドベントカレンダー「責任を負い、責任を果たす」第12日目の記事です。

週が改まりましたね! 日曜に年賀状書くぞと思っていたのですが、睡眠を最優先して持ち越しとなりました*1。今週もバタバタしそうで、年賀状は12/25に出せればいいということにします。

さて、前回のアドベントカレンダーでは車を洗ったりぶつけたりする話をしました。車、すこやかであれ*2

何を書こうかな~と思い、久々に初日に書いた「記事案のメモ」を見直しました。そこから、歌会の話をしたいと思います*3

創作を続けるための3要素

歌会の話の前に、創作の持論について話します。この話、ブログでしたつもりだったのですが、見つけられませんでした。Twitterアーカイブにもピンポイントなものは見つけられず、もしかして個人サイトでしただけかも?

てなわけで、ブログ用に改めて書きます。

私が創作を続けるために必要だと思っている要素は、この3つです。

  1. 締切
  2. 必ず誰かが見てくれるという確信
  3. コメントをもらえる可能性、期待

同人活動(私は二次創作小説書きです)に沿って、一つずつ解説していきます。

1. 締切

これはよくXでも見かける言説ですね。「イベントに申し込めば、勝手に本ができる」みたいなね。

私の場合は、同人誌であれば、いわば外的な締切と内的な締切の2種類があります。

外的な締切は、自分以外の人や物事との兼ね合いで発生する締切です。「責任がある締切」と言ってもいいかもしれません。例えば、イベントに申し込んで印刷所に予約するときや、アンソロジーに寄稿するときなど。

内的な締切は、自分の誕生日プレゼントにする場合など。落としても誰にも迷惑をかけないような締切です。内的な締切がどのくらい効力を持つかは人によると思いますが*4、私はまあまあ効く方かなと思います。

2.  必ず誰かが見てくれるという確信

「必ず誰かが見てくれるという確信」。これはちょい難しいです。投稿サイトやSNS、個人サイトにアップロードしたところで、誰も見てくれないかもしれない。いや、「見て」はもらえても、「読んで」もらえるかはわからない、といいますか。

そう、「必ず誰かが見てくれる」であって、「必ず大勢の人が見てくれる」ではないのです。見てもらうなら熟読してほしくて、熟読してもらえるなら一人だっていい、という感覚かなあ*5

話が脱線しますが、先日こちらの記事を読みました。10年ほど小説を書いてきた作者さんが、小説の書き方のコツを解説されている記事です。

note.com

記事の序盤に、創作への態度のタイプ分けパートがあります。「製品タイプ」と「芸術タイプ」です。noteからだとレイアウトが崩れちゃって申し訳ないのですが、引用しますね*6

■製品タイプと芸術タイプ

まずは「仕分け」をさせてくださいネッ!
創作への態度としては、ざっくり分けて2タイプあり、違うタイプの言うことはもう全ッ然響かないんですの!

あなたはどっち?

①他人軸の製品タイプ
・読者を喜ばせたい、売りたくて書いてる
・なるべく多くにウケると嬉しい
・リクエストやお題を受けて、望まれるものを書くのが得意
・良くも悪くも「計算」ができる

②自分軸の芸術タイプ
・自分のため、自己実現で書いてる
・他人よりも自分ウケ重視
・リクエストやお題は興味ない、もしくは「指図」と感じて苦手
・良くも悪くも「気持ち」で書いてる

製品タイプは、いい例だと頭で書いてるヒットメーカー向き。
悪い例だと「愛がない」とか言われてしまうかも。

芸術タイプは、いい例だと独特の感性の天才芸術家なイメージ。
悪い例だと、「偏屈」とか言われてしまうかも。

世のお嬢様がたはここまで極端じゃないだろうし、2:8、6:4とか混合で持ってる傾向カモ。

「①他人軸の製品タイプ」の中に、「なるべく多くにウケると嬉しい」ってあるのです。おお、私とは違う感覚だ……! 記事の作者さんは『9:1で製品タイプに偏ってい』るそうで、自分とは違う考え方で創作をしている人、いるんだな~っていう驚きと面白さを感じました*7*8

脱線おしまい。

3. コメントをもらえる可能性、期待

コメント。感想、と言ってもいいでしょう。

「可能性」という意味では、常にあります。可能性の大小は置いておいてです。

投稿サイトやSNS、個人サイトではリアクションボタンを押してもらえるかもしれませんし、感想メッセージを送ってもらえるかもしれません。

同人誌の場合は、奥付に宛先を書いておけば、感想をもらえるかもしれません。ともかく、「誰かが言葉を寄せてくれるかも」という期待をしながら発信をすることは可能です*9

これらが、私が創作を続けるために必要だなあと思ったことでした。

で、これに気づいたのは、歌会に出たからなのです。

歌会のいいところ

先ほど挙げた、創作を続けるための3要素。これらのすべてが、歌会にはあるのです。

歌会の詠草は、期日までに提出しないと取りまとめの方に迷惑がかかります。締切を守る責任がある、とでも言いましょうか。そうすると、期限までに作品を作ることになります(ありがたいことに)*10

歌会の詠草は参加者が必ず読んでくれますし、基本的には会の中で評をしてもらえます*11

歌会に出て、「なんと二次創作と違うのだ」と衝撃を受け、私なりに言語化したものが創作を続けるための3要素、ということになります。

あなたにとって、創作を続けるのに必要な要素は何でしょうか? よかったら教えてくださいね*12

 

さて、このように歌会のいいところの話をしたのですが、私は引っ越しによりお世話になっていた歌会に出られなくなってしまいました。そこで自分で歌会を開催することにしました。明日はその話をしようかな、それともしないかな。寝て起きて考えます。

 

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sugar-pot.underxheaven.com

*1:アドベントカレンダー期の風物詩、「睡眠時間が削れ、筋トレができなくなり、体がギコギコになる」が来ています。望ましくなし。今日はあんトレを「ふつう」モードでやりました、いつもより短時間になってしまっても、やらないよりいい……!

*2:どうして他力本願なんだ。我我が車すこやかならしめん。

*3:「行ってよかったところ」の話は、アドベントカレンダーの最後までせずに終わるかも。

*4:内的な締切があまり効かない人が「イベントに申し込めば~」と思うのではないかなと推察します。

*5:だからリクエストを受けて書けるってありがたいことなんですよ、依頼主さんには絶対読んでもらえるから……!

*6:スクショ画像を貼るのあんまり好きでなく……。

*7:記事に提示されている条件を見るに、私はほぼ10割「芸術タイプ」だと思われます。と書くと「リクエストを嫌がっている?」と思われそうなのですが、リクエストについては、私が募集した場合には楽しく書いています、というのが正確かなあ。その他のリクエストやお題は確かに苦手です。私は私の心の内側から滲み出してくるものを文章にするのが好きで、そうでないと極度に書けない性質らしい。たまに、リクエストをもらっていない状況で、「こういうことをしたら読んだ人が嬉しいかな!?」って考えて書くことがあるけど(イベント用のペーパーを書くときとか……)、それで書けても別に楽しくないし、しかもそれにより読者に楽しくなってもらったところで、書きたくて書いたものに比べると嬉しさが少ないということがわかってきた。他人に楽しんでもらおうというモチベーションで書く行為に根が向いてないのだと思われる。でもね、いや、だからこそかな、自分が書いたものを、誰かが読んでくれて、気に入ってくれるのは嬉しい……!

*8:「Valkyrieが、というか斎宮宗が好き」問題。

*9:どうせ誰も見てくれない、というように、希望を失っている場合は除く。

*10:締切がなくても、歌は作りますけれども。

*11:参加人数が多く、その回で得票数が少ない場合、一言ももらえないケースも体験したことがありますけれども。

*12:アドベントカレンダーについては、内的な締切があり(期間中の平日は毎日)、毎年読んでくださる方がいて、メッセージボックスを置いてある! 要素全ありだ。