最高のリーダーは何もしない : 内向型人間が最強のチームをつくる! (ダイヤモンド社): 2016|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
レイアウトが読みやすく美しい実用書だ! それだけで価値がある!!
書いてあることはけっこう納得できることだった。部下が自分で考えて動くために、指針を示すこと。
*1:出版年を書いたり書かなかったりするのは単に書き忘れているからです。実用書とかは出版年を書いておくのが大事な気がするけど。
最高のリーダーは何もしない : 内向型人間が最強のチームをつくる! (ダイヤモンド社): 2016|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
レイアウトが読みやすく美しい実用書だ! それだけで価値がある!!
書いてあることはけっこう納得できることだった。部下が自分で考えて動くために、指針を示すこと。
*1:出版年を書いたり書かなかったりするのは単に書き忘れているからです。実用書とかは出版年を書いておくのが大事な気がするけど。
あなたの人生の物語 (早川書房): 2017|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
別タイトル | Stories of your life and others |
---|---|
部分タイトル | バビロンの塔 = Tower of Babylon |
部分タイトル | 理解 = Understand |
部分タイトル | ゼロで割る = Division by zero |
部分タイトル | あなたの人生の物語 = Story of your life |
部分タイトル | 七十二文字 = Seventy-two letters |
部分タイトル | 人類科学 (ヒューマン・サイエンス) の進化 = The evolution of human science |
部分タイトル | 地獄とは神の不在なり = Hell is the absence of God |
部分タイトル | 顔の美醜について : ドキュメンタリー =Liking what you see : a documentary |
※上記表は
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I005201785-00 より。
やっと読めた……!! 何年も前にSF好きの友人がほめていて……その時から気になっていたけど、やっとこ読めた。SF読めるの年に数冊じゃないだろうか。そんなに読んでないか。どう?(どうとは?)
どれも面白かった。SFというか……神話や宗教や数学や語学や偏見や……? 作者の頭はどうなってるんだろう? 小野不由美さんのこれ思い出した。「必要だから勉強した」の?
一番好きだったの「ゼロで割る」かなあ。「あなたとわかりあえないことがわかっている」という状態……。あと数学が好きなんだな……。
「顔の美醜について : ドキュメンタリー」も面白かった。自ツイートのこれ思い出した*1。
「職場でダサい格好をしていると新人年下女子にナメられて仕事しづらくなるよ(意訳)」とまで教えられて社会の厳しさを知ってしまった(弊社には当該の人は色々な意味でいないのでいいんだけど)
— ゆあれ💐 (@your_re) 2019年3月16日
「バビロンの塔」の「夜とは大地が空に投げかけるそれ自身の影」みたいな言葉、なんかずっと忘れないような気がする。
「あなたの人生の物語」これを映画化したの!? 子どもを持つ人はよく「あのちっちゃい頃のあなたはもういないのよね」と言う、あれは本当によくある感慨みたいね。
「地獄とは神の不在なり」これも良かった。より深い絶望、より深い絶望。
とにかく良い文章を読んで嬉しい。川端康成『女であること』と並行して読んでて、どっちも良い巧みな文章でとても幸せ。
*1:今読んでもげんなりするが、でも本当のことなんだろなあとも思う。
岩谷美苗 著
散歩が楽しくなる樹の手帳 (東京書籍): 2018|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
「はじめに」が最高の本はだいたい最高で、この本も最高。見開き1ページにつき1つの樹木が紹介されている。1樹木につき一つの短歌(樹について紹介する著者オリジナルの歌)が付いている*1。
文豪はなんで木に詳しいんじゃという気持ちと、毎日お散歩しながらたくさん木を見るけど名前がわかんないんだよな、という気持ちで借りた。時間の制約により読みきれなかった……けど、樹をこんなに愛している人がいるということが最大の学びかもしれない。
「あとがき」に「樹木にこの本を捧ぐ」のように書いてあり、やはり最高。
*1:なぜ!? めっちゃ好き。
新潮社(1975)
川端康成全集 第16巻 文学時評 1 (新潮社): 1975|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
(メモ)ここに書いたとおり、気になった部分は手元に取っておいた。
この間、愉快で聡明で信頼できる友人たちと話していて、『女は結婚や出産や親との同居の有無でどんどん分岐してしまう。が、40代後半になると皆様々なことがどうでもよくなり、また喋れるようになるらしい』と聞き、『ならば、おばちゃんという滝壺でまた会おう』ということになった。めいめい、滝壺にどんな姿で現れようか考える数瞬があった。私も考えてみたが、「その時にも何か書いていたい、どんな形でも」と思ったのだった。*1
書き続けて生きていた川端さんの文章を読んで、人生のちょっと先について考えたことを思い出したという話。
*1:この友人たち、すでに上記の分類によっては、もう誰も同じ分岐にはいない。そのため、まだ40代後半ではない私たちは、会話ができなくなっていてもおかしくない。なんせ趣味も被っていない。しかしこうして話をしていられるのは、立場の違いを超えて話を聴き、人生やものの考え方の話ができるからであろうと思う。嫉妬とか羨望が誰にもひとつもないとは言わない、人なので……。だけど、話題そのものについて話しているのではなくて、話題に関連する思想や嗜好や葛藤について話をしている。だから、話題そのものに完全な理解ができなくても、完全な共感ができなくても、それは問題でないのだ。愉快で聡明な友人は、話し手になれば自らの状況や思いの説明がうまいし、聞き手になれば友人の話を理解することにも長けている。とても得難くありがたいことである。そんな友達を、今後分岐の先々で、作れるんだろうか?
新潮社(1987)
新潮日本文学アルバム (新潮社): 1987|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
写真とともに生涯を振り返るシリーズ。
横光さんのアルバムに載ってるやつよりも横光利一宛て弔辞の分量が多いのはなんなんだ(?)
横光さんより生涯が長かったからなのか、その分交友が広かったからなのか、相対的に最近まで生きてらしたからか、よくわからないが、写真で人生を辿っていると「人生……」となってしんどい。
新潮社(1994)
新潮日本文学アルバム (新潮社): 1994|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
写真とともに生涯を振り返るシリーズ。家族写真見ると「実在!!!!!」となって取り乱してしまう……。
『花園の思想』が原稿用紙で『花園の病人』になってるのを直してある……?
欧州旅行中に日本の妻に宛てた手紙がかわいい。
この本から後で個人的に読み返す用に、コピーを取るようにした。
こちらの記事を参考に:
印刷して半分に折って綴じている。本とは見開きがずれるけど、ペラペラのまま一点をホチキス止めするよりも読み返しやすい。そんで1ページめに書籍名と出版社と出版年とページと話のタイトルを書き込んでいる。あと気になったとこには鉛筆で線を引いておいた。これで役に立つのかよくわからんが……。
全然関係ないが、この間『華つづり夢むすび ―清少納言 梛子―』を読み返して、枕草子が読みたくなって、枕草子を借りてきたの。原文と現代語訳と注釈が載ってるやつ。枕草子、どのページ開いても面白くてすごい。あと『華つづり夢むすび』で言ってたのこれかとわかるのも面白い。
枕草子、かつて生きていた人が考えて紙に書いたやつが今に伝わっていて、今読んでも面白いのがすごいなと改めて思った……。紙に書くのは素晴らしいことよ。そこに誰かがいたということ。
アルバムの横光さんの、写真や手書き原稿を見ていると、そんな感じで、実在……と思う。ううう、リアタイしたかった……。きっとひいばあさんかひいひいばあさんとかがリアタイしていたことだろう……(?)
横光さんと二人で写真に映っている人、誰だろうと調べたらなんか情報の多い記事にぶつかった。
あら、書影付きだ。
これはよかった! 内容が興味深いし、本のレイアウトが読みやすい。有意差ってこう示すと見やすいのか……的な……(でも必要な統計量とかは読めばちゃんと書いてある)。
面白いことたくさんあってメモしていられないが、女性と男性の仕事における価値観やつまづきポイントの違いがわかってとても興味深かった。
あたいもロールモデルがほしい。
宮沢賢治 著,北川幸比古 責任編集(1996)
永訣の朝 : 宮沢賢治詩集 (岩崎書店): 1996|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
どこで読んだのかわからないが知っているフレーズがちょくちょく出てくる。小学校か中学校の教材だったんだろう。習ったからというよりも、ことばの良さで覚えているのだろうなあと思うなど。
p50 生徒諸君に寄せる 抄 断章七
新たな詩人よ
嵐から雲から光から
新たな透明なエネルギーを得て
人と地球にとるべき形を暗示せよ
新たな時代のマルクスよ
これらの盲目な衝動から動く世界を
素晴しく美しい構成に変えよ
諸君はこの颯爽たる
諸君の未来圏から吹いて来る
透明な清潔な風を感じないのか
絶対に読んだことがある。しかも繰り返し(でないとこんなにはっきり覚えていないだろう)。どこで読んだんだろう……?
なんでかわからないけど今読んで思わず書写してしまった。透明で力のあることば。*1
「以下空白」って不可解だ。ぐぐるとこういう記事があった。
今日、ご紹介するのは「生徒諸君に寄せる」です。この作品は1927年に「盛岡中学校校友会雑誌」への寄稿を求められた宮沢賢治が書いたものとされています。
しかし、ついに完成に至らなかったと見られ、その下書きが残っています。これをまとまった形にして世に送り出したのが、朝日新聞の「朝日評論」でした。1946年の4月号において、残されていた下書きを元に、大幅に加筆・修正された形で掲載したのです。
(略)
宮沢賢治が、自ら書いた下書きからどのように推敲するつもりだったのかは、本当のところは分かりません。ただ朝日評論の編集者が、下書きをかなり読み込んで、宮沢賢治の想いを一つの詩にまとめあげたことは、高く評価されてよいと思います(ちゃんと原文も見れるし)。
一説では、当時岩手県に住んでいた詩人の高村光太郎が編集し直したのではないか、とも言われています。確かに、この詩の力強さは高村光太郎の雰囲気に似ているかもしれません。
誰かが編集したものだったのね。それは本当に初めて知った。
あとこれが好きだと思った。
p57 稲作挿話(部分)
(略)
きみのようにさ
吹雪やわずかの仕事のひまで
泣きながら
からだに刻んで行く勉強が
まもなくぐんぐん強い芽を噴いて
どこまでのびるかわからない
それがこれからのあたらしい学問のはじまりなんだ
(略)
桑名江のおかげで農作業関連に触れる時の心持ちが違うぜ。
これを読んでいると『妖怪と小説家』で宮澤先生が「トシが死ねばさぞ美しい詩ができたでしょうね、と」と言うのが思い出される(野梨原花南(2015). 妖怪と小説家 KADOKAWA, p215)。
*1:実際何かの授業で書いたのかもしれない。
清水久三子 著(2012)
プロの資料作成力 : 意思決定者を動かすテクニックとおもてなしの心 (東洋経済新報社): 2012|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
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