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ハンバーガーとチーズバーガーを食べたいときもある

読んだ:あなたの人生の物語

テッド・チャン著 ; 浅倉久志他訳

 

あなたの人生の物語 (早川書房): 2017|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

 

別タイトル Stories of your life and others
部分タイトル バビロンの塔 = Tower of Babylon
部分タイトル 理解 = Understand
部分タイトル ゼロで割る = Division by zero
部分タイトル あなたの人生の物語 = Story of your life
部分タイトル 七十二文字 = Seventy-two letters
部分タイトル 人類科学 (ヒューマン・サイエンス) の進化 = The evolution of human science
部分タイトル 地獄とは神の不在なり = Hell is the absence of God
部分タイトル 顔の美醜について : ドキュメンタリー =Liking what you see : a documentary

※上記表は 

https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I005201785-00 より。

 

やっと読めた……!! 何年も前にSF好きの友人がほめていて……その時から気になっていたけど、やっとこ読めた。SF読めるの年に数冊じゃないだろうか。そんなに読んでないか。どう?(どうとは?)

 

どれも面白かった。SFというか……神話や宗教や数学や語学や偏見や……? 作者の頭はどうなってるんだろう? 小野不由美さんのこれ思い出した。「必要だから勉強した」の?

 

一番好きだったの「ゼロで割る」かなあ。「あなたとわかりあえないことがわかっている」という状態……。あと数学が好きなんだな……。

「顔の美醜について : ドキュメンタリー」も面白かった。自ツイートのこれ思い出した*1

 「バビロンの塔」の「夜とは大地が空に投げかけるそれ自身の影」みたいな言葉、なんかずっと忘れないような気がする。

あなたの人生の物語」これを映画化したの!? 子どもを持つ人はよく「あのちっちゃい頃のあなたはもういないのよね」と言う、あれは本当によくある感慨みたいね。

「地獄とは神の不在なり」これも良かった。より深い絶望、より深い絶望。

 

とにかく良い文章を読んで嬉しい。川端康成『女であること』と並行して読んでて、どっちも良い巧みな文章でとても幸せ。

*1:今読んでもげんなりするが、でも本当のことなんだろなあとも思う。