エヴァ・シュロス 著
吉田寿美 訳
実は「アンネの日記」を読んだことがない。多分。または読んだけれど記憶がない。それは読んだうちに入らないと思うので、やっぱり読んだことがない。
だから、「アンネの日記」が強制収容所の話ではなくて、連行されるまでの隠れ家生活の話らしいとこの「エヴァの震える朝」を読んで知った。なお「夜と霧」は読んだ。
この間中国のウイグル地区の記事を読んだり、ヒロアカの登場人物名で話題になった日本軍の人体実験についてググったり、Twitterでホロコーストに関するツイートを見たりして、もう少し、人が人を人らしく扱わないことについて知っておきたいなあと思って読んだ。
ナチスのユダヤ人迫害で数百万人が亡くなったことも初めて(改めて?)知った。
ホロコーストについては、海外には「ホロコーストはなかった」と言ってはいけない法律があったはず、と思ってwikiより:
ドイツ[131]、フランス[132]、オーストリア[133]、ベルギー[134]、ルクセンブルク[135]などでは「ナチス(政権下におけるドイツ)の犯罪」を「否定もしくは矮小化」した者に対して刑事罰が適用される法律が制定されている。
この本は強制収容所に15歳で入り、生き延びた女性が、その後40年経って書いてくれたもの。
こういう本を読んでいると、自分が迫害される側だったらどうしようと考えることが多い。けれど、迫害する側に回ることもあるかもしれない。そういう時こそどうしようと考えないといけないなと思う。