佐藤俊一 著
城を見る?
友人に「お城が好き」と言っている人がいて、「城って好きになりうるんだな!」とは思っていた。
私にとっての城
- 会津城:学生時代、サークルの合宿で行った。あまり記憶がない。
- 丸亀城:丸亀に行った時、丸亀城に登ってみて「ここに推し*1がいたのか……」と思うなどしたのが、初めての本格的な城体験かも。丸亀城には(推しに会うために)2回行った。「鉄砲狭間」とか「石落とし」とかはここで覚えた。あと、石垣がきれいだって思ったのもここが初めて。
- 彦根城:1回目は桜がきれいで、堀の周りをぐるぐるして終わった。地元の人が、城に架けられた橋について「あの架け橋は『敵が攻めてきたら落とせる』と言われているが、そんなに多くの人に知られていたらトラップにならないだろう。だから、本当は落ちないんだ」と笑っていたのが印象的だった。2回目の訪問で天守に登った。琵琶湖が見える。
- 松江城:こちらは宍道湖が見える。城は黒くてかっこいいけど、サイズがこぢんまりしてかわいい。
本の感想
日本刀じゃん
城めっちゃかっこいいじゃん……。
時代が移り変わって、世に戦がなくなる。戦があるときは、戦のための城が作られる。攻められにくい立地を選び、攻められた時に守ったり攻撃したりできる、強い城を作る。
戦が落ち着くと、平地に、政治のための城を作る。
日本刀じゃん! 時代と戦の様式の移り変わりでありようを変えるところが!!
すげえー。
城は広くてパーツが多いよ
日本刀は持てるサイズなのでなんとなくわかった気になるんだけど、城って大きいよね。頭に入りきらないというか、よく全貌を把握できない……。
土地の使い方から細かい仕様、装飾を決めて実際に作るのって大変だったろうなー。私にはできないなー。
曲がり角を多くして視界を遮り攻めにくくするとかすごい。攻められるリスクが切実。
鉄砲狭間*2をどこにどのくらい作ろうとか、どうやって考えて決めるんだろう。天守への階段はだいたい取り外せる。攻められてきた時に立てこもるために! あと天守の天井に数人が忍んでおける空間があったりとか。すごい。堀の深さを場所によって変えるとか、籠城戦のためにたくさん井戸を作っておくとか。
お城設計のプロがいたんだろうなあ。すごいなあ。
城と美観
城の屋根の作り方とかも細かく書いてあった。あんまり体系的に知らなかったのでありがたい。読んですぐ忘れちゃうんだけど。石垣の石の積み方とか。