木下龍也 [著](ナナロク社、2020)
天才による凡人のための短歌教室 | NDLサーチ | 国立国会図書館
「推し短歌入門」を同時並行で読んでおり、それはそれで面白い。異なる作者の短歌入門書。 木下さんは『あなたのための短歌集』の方。
- 私もほしい歌集ちゃんと買おうと思いました(光森裕樹・大森静佳・岡野大嗣(メモ))
- 好きな歌人ふたりインストールして、という話、決めようと思う
- 毎日読むか詠む、これはたぶんほぼできている(砂子屋書房 一首鑑賞 – 日々のクオリア)
- Xのbioに歌人て入れようかと思ったが、Xの書き手格はまた別なのでやめた
- 今見ているものは見ているだけでよく、思い返して詠むときに、欠けが生まれ、それが歌になる、という話はそうなんだ~と思った*1。
- きらきらひからない、これは本当にそう、反省する。(慣用句とかよくある組み合わせにしない、という話)
- 困ったらどうするのくだり、めっちゃよかった、他のところにも書いたのだけどここにも引いておく。
p72、太字が章タイトル。
(困ったら)雨を降らせろ。月を出せ。花を咲かせろ。鳥を飛ばせろ。風を吹かせろ。ひかれ。だれか、何かを待て。時間、空の様子、季節を述べろ。
短歌をつくっていて「あと二文字足りない」「シチュエーションが思いつかない」「どうも締まりがない」などと困ったときはこの言葉を思い出してほしい。
二次創作小説の終わり方の参考になる!とも思った。本のオビに漫画の編集者が漫画家に勧めている、と書いてあったから、あるあるなのかもしれない。
そしてこの本は、後半部分が「あなたのための短歌展の記録」になっている。短歌スケブだ。リクエストされてから約1時間で短歌を作る、という取り組みの記録である。この作者さんが、もらったリクエストのために作る、信じられないくらいやさしい歌が本当に好きだ。
*1:高齢の方が若いときの思い出を詠みまくっていることも思い出した。