井上順孝 著
左ページが解説文、右ページがポンチ絵っていう構成。無理やりな図もあるのでそれはそれで面白い。一ページ図が挟まるだけでだいぶ読みやすい気持ちになるのね。
内容はこんな感じだった(目次から章タイトルを抜粋):
神道の歴史とか思想のあたりは、ちくま学芸文庫の「神道」(トーマス・カスーリス著)で読んだような感じもした。
全体にトピックの概観で終わるので、この後に興味のある部分を別の本で掘り下げることになるんだろう。
メモ(抜き書き)
- もともと、穢れを除くのが禊、罪を除くのが祓
- 平安京遷都よりも延暦寺創建の方が早い
- 神道系稲荷はウカノミタマ、仏教系稲荷は豊川稲荷(曹洞宗)でダキニ天(稲荷神は仏教の荼枳尼天と習合した)
- 七福神の福禄寿と寿老人はともに南極星を神格化した神
何を信仰のよすがにするのか、何の逸話をもってどんな効力を期待するのか、自在すぎて笑ってしまう。信仰は政治と生活。
教派神道のことが気になるらしい。
あと境内で見かける、しめ縄で括られた岩とかって何なんだろう。全部神様が宿るとされる磐座なんだろうか。