ヴァージニア・ウルフ 著
西崎憲 編訳(2022)
青と緑 : ヴァージニア・ウルフ短篇集 (シリーズ ブックスならんですわる ; 01) | NDLサーチ | 国立国会図書館
読み終えてないのだけど、さっき記録した『ウィステリアと三人の女たち』の表題作にもヴァージニア・ウルフが出てきたなあというのと、どちらにも「結婚生活の終わり」みたいなものが出てきて、その符丁が面白かったので書いておく。
「ウィステリアと三人の女たち」では
「おまえ、誰なんだよ」今にも消え入りそうな声で、夫は言った。
「知らない」わたしは言った。
「もう、あなたとは関係がない」
とあり、『青と緑』の「ラピンとラピノヴァ」では
それが結婚生活の終わりだった。
と書かれている。前半で
あのふたりはとても幸福だと。けれどそんな幸福はどのくらいつづくものだろうか?
とあって、その答えが出て終わるのが面白い。
表題作「青と緑」が見開きで終わる短さなのも意外でよかった。そしてとても美しい。
また追記するかもしれない。