若山牧水 著
https://iss.ndl.go.jp/sp/show/R100000002-I029937630-00?lat=&lng=
歌論部分が面白かった。
ハードカバーだけど文庫サイズ？ 「エッセンシャル」ってタイトルらしくてかわいい。
p9の、全てを描くことで天然を歌にするのではなくて、『一本の樹木だけを詠んで山の感じを現わすとか、一茎の草のそよぎを捉えて黄昏の気分を出すとか』で、歌いたいものの気分や感じを出す、というくだりが面白い。つい全部書き込もうとしがち。
p18の『生活の強弱』もよかった。自分の人生について考えなければ自然や人生や芸術が何であるか、という話。「病弱だが張り切った作品を残した」人として独歩、子規、透谷、啄木が挙げられている。
