単品と単品

ハンバーガーとチーズバーガーを食べたいときもある

読んだ:蜜と毒

瀬戸内寂聴 [著]

蜜と毒 (講談社): 2018|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

 

この文庫は2018年の新装版。もとは1987年……? もっと前? 控えるのを忘れていた(作中で、病院の待合でも新幹線でも、誰もスマホを見ておらず、新聞や雑誌を読んだり編み物をしたりしていて、そういう時代もあったんだなあと思う)。

瀬戸内寂聴さんの本を読まないままだったので、読んでみた。内容とかあまり見ずに手に取ったのだけれど、面白かった。新装版後書きに、出家前に書いた最後の小説で、もうこういうのは書けないだろう、とあった。「もうこういうのは書けない」って感覚、あるんだなあ、とちょっとしみじみした。二次創作作文をしてきてまだ4年くらいだけど、たまにそういうことを思うので。

読んでいて川端康成『女であること』の印象を強く思い出した(……今ブログを探したが、『女であること』の読書記録がない。なんでや)。瀬戸内寂聴を読みながら川端康成を思い出すの、興味深い。

最後に何人かバタバタ死に、好きな展開だった。片割れだけだったけど。

最後の方の、砂浜と海藻やひとでのくだりがとても美しくて、心情とマッチした景色の描写で感激した。いいなあ。こういうことがやりたいなあ。

夫に浮気されたら私も怒り狂ったり茫然としたりして怪しい占い師のところに行ってしまうだろうか。

他の本も読んでみたいです。