乙一 著(2011)
久しぶりに厚い小説をいくつも借りて読んでいた。これはその一つ。
しかしこれは「あの頃気になったけど手に取らなかった本」の伏線大回収かもしれない。よかったね(あの頃の私)。*1
この本も面白かった……。小説、美味しい……ありがとうございます……。
これは読者から送られたボツ原稿を乙一さんがリメイクした作品集だそうです。でも同じ町で起きる一つの大きな物語のパーツでもある。*2
間の取り方とか、漢字の開きの癖とか、懐かしい。頭のどこかに文法がインストールされたままになっている。面白いねえ。食べたもので人はできている……。*3
小説家のつくり方
乙一さんらしいミステリーだ! 青春に暗がりがある乙一さんの話、好き。
コンビニ日和!
途中でオチが分かったので「途中でオチがわかることあるんだ……」と面白かった(本を読んでいて途中でオチがわかることがほとんどないので……)。
女の子は後で図書館に就職できていたのでよかった。
青春絶縁体
雨季子先輩が……雨季子先輩がかわいい……。文芸部でお互いのためだけの小説を書き合う二人とても好きだ。教室から出ていくときの先輩ソーキュート。
ワンダーランド
怖かったよ……。性別トリックに引っかかる自分よ……。
鍵、後で種明かしがあってよかった、すっきりした。
王国の旗
実際にありそう感。子どもには幸せに暮らしていて欲しい。
ホワイト・ステップ
面白かった……。ハッピーエンドでよかった。雪が降って欲しい気持ちになる。
あー、小説面白いなー。長い小説を、たまにはちゃんと読破して暮らしていきたいな。