単品と単品

ハンバーガーとチーズバーガーを食べたいときもある

「感情と意思」の「感情」について、過去記事から

これは2020年アドベントカレンダー「感情と意思」第2日目の記事です。

 

「感情と意思」の「感情」の方

昨年度のアドベントカレンダーのテーマが「愛の観察ツアー(徒歩)」ということで、愛について考えました。その折りに、そもそも感情とは、と調べたような気がするので、今日はそれを振り返ってみます。

 

関連する読書の記録

……と思ったのですが、アドベントカレンダーではあんまり感情そのものについての言及がなかった。当時の読書記録の方がまだ役立ちそうだったのでこちらを引きます。

pinnni.hatenablog.com

 

読み終わって、印象に残ったこと。

注意:本に書いてあったこととは関係ありません(記憶違いの有無を、本に戻って確かめていません)。自分用のメモです。

  • 感情を、認知科学的に(脳内物質の観点から)追究する/感情自体の分類から追究する/感情に伴う行動により追究する、といった立場がある
  • 気分と情動は異なる
  • 気分はムードとも呼ばれ、比較的長時間持続する。感じる情動や判断に影響を及ぼす。幸福感、不安感など。
  • 情動は短時間に生じ、数秒間持続する。人間に共通する情動は、研究者により様々だが、6〜8ほどあると言われている。喜び、悲痛、怒り、恐れ、驚き、嫌悪はたいがいのリストに含まれる。これを「基本情動」と呼ぶ
  • 生得的な基本情動とは別に、文化・社会の中で取得されていく情動があり、「高次認知的情動」と呼ばれる。これには愛、恥、罪悪感、決まり悪さ、誇り、羨み、妬みなどが含まれる
  • 基本情動と高次認知的情動は、0か1かではなく、どちらの割合が多いかといった程度問題であるとされる
  • 使う言語にある情動を示す言葉がなかったからといって、その情動が生じないということにはならない(別の言語には、あなたの気持ちをピッタリと言い表す言葉があるかもしれない)

 

元記事にも書いてありますが、私の勝手な感想なので、科学的に正しいかどうか、本の内容に沿っているかはわからん*1

 

関連するアドベントカレンダーの記録

もっと探したら、一応アドベントカレンダーにも書いてあった。

pinnni.hatenablog.com

 

感情の話・再

感情、とざっくり呼んでいるものの中には、長時間続く「気分」と、比較的短期間持続する「情動」*1がある。
さらに、情動の中には、すべての人間に共通する基本的な感情*2と、その後育つ中で取得されていくより社会的な感情がある。とりわけ社会的感情の分け方には諸説ある*3

 

「感情」で言わんとすること

今回「意思」と対比して言っている「感情」は、「気分(mood)」ではなく、もっと短時間持続の「情動」の方かなあと思う。

 

私における「感情」

感情にドライブされて行動する

私は感情が巨大で困るよという話を去年のアドベントカレンダーでしていた。

何と呼ばれる感情かはわからないけれど、一時の激情、一時の勢いで、大きな決断をしてしまったり、遠くへ移動してしまったり、多くの贈り物をしてしまったりする。

それは「意思」なんだろうか、「意思」とは違うんじゃないか、という気持ちがあって、だから、今年の目標は「意思で決定する」だった。感情で決定してもいいけど、感情で決定していることを自覚したい。そして、感情で決定しないほうがいいなと思ったなら、それをきちんと思いとどまるようにしたい。そういう気持ちがあったのだった。

感情任せでいいのか

それとだけ書くと、「感情」由来で行った決断を後悔しているみたいだろうか。そんなことはない!! 感情に任せて飛行機に乗っちゃう自分が好きだよ私は*2

だけど、感情に任せて行動を起こすことには自覚的でいた方がいいねと思うようになったわけ。なんでかわからないけど。華麗かな。*3

 

では、「意思」とは何か?

「感情と意思」の「感情」の話を(好き勝手に)したので、次は「意思」の話を、と思うんだけど、参考文献が何も手元にない!! 明日はどうしよう?

 

J-STAGEで適当に検索して参考になるかなと思ったやつ貼っておく。

 

都築 誉史松田 憲, 特集「判断と意思決定の認知科学」編集にあたって認知科学, 2015, 22 巻, 3 号, p. 308-314, 公開日 2016/03/01, Online ISSN 1881-5995, Print ISSN 1341-7924https://doi.org/10.11225/jcss.22.308https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcss/22/3/22_308/_article/-char/ja

  

大平 英樹, 感情的意思決定を支える脳と身体の機能的関連, 心理学評論, 2014, 57 巻, 1 号, p. 98-123, 公開日 2018/07/13, Online ISSN 2433-4650, Print ISSN 0386-1058https://doi.org/10.24602/sjpr.57.1_98https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjpr/57/1/57_98/_article/-char/ja

 

余語 真夫, 感情と意思決定:構成主義的感情論の視座から, 心理学評論, 2014, 57 巻, 1 号, p. 124-139, 公開日 2018/07/13, Online ISSN 2433-4650, Print ISSN 0386-1058https://doi.org/10.24602/sjpr.57.1_124https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjpr/57/1/57_124/_article/-char/ja

 

以下2文献は特に、感情と意思、というか、感情が意思決定に及ぼす影響の話みたい。

 

竹村 和久, 感情と経済行動の意思決定マーケティングジャーナル, 2015-2016, 35 巻, 4 号, p. 6-26, 公開日 2020/04/21, Online ISSN 2188-1669, Print ISSN 0389-7265https://doi.org/10.7222/marketing.2016.013https://www.jstage.jst.go.jp/article/marketing/35/4/35_2016.013/_article/-char/ja

 

木成 勇介黒川 博文大竹 文雄, 感情と意思決定行動経済学, 2017, 10 巻, Special_issue 号, p. S9-S11, 公開日 2018/04/12, Online ISSN 2185-3568https://doi.org/10.11167/jbef.10.S9https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbef/10/Special_issue/10_S9/_article/-char/ja

*1:すみません。

*2:でも最近は、振る舞いの珍奇さによって愛情の深さを量ろうとする行いは下品かもなと思うようになってきた。

*3:お気づきの通り、「加齢」と言わんとしたが、PCがこう言ってくれたのでそのままにした。