背表紙が美しくて手に取って、表紙も美しくてうわあって嬉しくなり、遊び紙が薄紫で「ヴィオレット……!」となり、題字の紙が透けていて美しく、あーこれは最高ですねと思って読むことにした。宮木あや子さんへの信頼感もある(読み切るまで、どの本を書かれた方だったのか忘れてたけど、読み終わって著者略歴を見て『花宵道中』の方じゃん……となり、そりゃあ……そうだわ……となった。
何となく小学校の図書室に置く本かと思ったけど、表題作からしてヴィオレッタというかヴァイオレンスですねとなり、暴力的だったり性的だったりするのだけど、それらひっくるめてよかった。特に「紫陽花坂」が好きだった。
これは買って手元に置きたい本。