単品と単品

ハンバーガーとチーズバーガーを食べたいときもある

読んだ:上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!

上野 千鶴子、田房 永子著

 

https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%8A%E9%87%8E%E5%85%88%E7%94%9F%E3%80%81%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%81%8B%E3%82%89%E6%95%99%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84-%E4%B8%8A%E9%87%8E-%E5%8D%83%E9%B6%B4%E5%AD%90/dp/4479393323

 

上野さんの東大入学式の祝辞が印象的だった。他にもこの本を手に取った理由があったかもしれない、忘れてしまった。これを読んだのは少し前のことだ。

 

印象に残ったこと。

この本には、世間の変化とそれに合わせた人々の意識の変化についても書いてあった。社会の状況によって家族のあり方が変わり、求められる役割が変わる。読んだときは、そういうものかとぼんやり思ったけど、別の本を読んでちょっと実感になってきた。*1

内田樹さんの「疲れすぎて眠れぬ夜のために」に、「自分の個性だと思っているもののうち、ほとんどは、その世代に共通する特徴でしかない」というようなことが書いてあった。それは本当にそうなのかもしれない。

ちょっと前に「職場を悩ます ゆとり社員の処方せん」を読んだところ、「私ってこういうところがあるよな」と思っていたことが「ゆとり世代の特徴」としてけっこう書かれていた。「私」個人オリエンテッドな特徴ではなくて、「私たち」の特徴である、そしてそれは社会のあり様から起こっているのだな。面白い。*2

 

で。

 

  • 息子は母殺しができない
  • 一人一殺*3

あたりが印象に残ったところ。

 

私は親から「結婚しろ」とも「働いて稼げ」とも言われなかったなと思う。両方言われて育つ人もいるんだね。難しいね。

*1:「世代により人のものの考え方は変わる」というのがあまり実感されていないのは、世代を超えた友人知人が少ないのも一因であろう。

*2:「女性が社会に進出して、家事が男女で分担されるようになり、精神面(?)でも男女が対等になってきている」のは、経済活動に女性が投入されることで資本社会が喜ぶ(誰かがもうかる)から、というのも理屈としてはちょっと理解できるようになってきたと思う。

*3:まずは夫の意識を変える