伊藤典夫 訳
この歳になってやっと読んだ。
確か、大学生の時に読もうとして、序盤で挫折したのだった。洋書に慣れていなかったからかもしれないし、年代的に違う訳だっただろうから、合わなかったのかもしれない。*1
これを読もうと思ったのは、先日読んだ本で「古典やSFを読み、遠い時代に思いを馳せることで、現在抱えている悩みがちっぽけに思える」のような記述があったから。
読んでみて、面白かった。読めてよかった。
必要な刺激がどんどん強烈になる、という話、そうだなあと思った。今もそういう傾向はあるんじゃないだろうか。直接は関係ないが、スマホアプリのアイドルゲームのストーリーの中では、夢破れた高校生が自殺したり、主人公の父親が獄中で死んでいたり、死にはしなくても陥れられた高校生の心が折れたりと、設定が強烈である。
「誰かが死ななければ感動できない」ようになってしまんじゃないかと、ちょっと心配である。
おまけ。「華氏451度」を読んですぐ、映画「プロメア」を観た。
「火を燃やす」と「火を消す」話としか知らずに観た。
観る前、「華氏451度」が混ざってしまって、本が燃えたらどうしようと思ったりした。
※本は燃えなかったし、「プロメア」は面白かった。
*1:今でも洋書が得意というわけではない。