単品と単品

ハンバーガーとチーズバーガーを食べたいときもある

推しが背負う和歌を読みたい理系研究員の審神者が、1日でくずし字を解読した話

緒言:推しが和歌を背負ってきた

8月22日、18時。
私の愛する「ミュージカル刀剣乱舞」、その公式Twitterが、問題の画像を投下した。この冬上演されるライブイベント*1のメインビジュアルである。

 

あーーーっ!! 青江、ほぼセンター!!!*2
……というのはともかく、画像の背景に文字が書いてある。
和歌? だろうか?
「歌合」と言うからには、多分和歌なのだろう*3。見た感じ、五・七・五・七・七に分かれそう……だし……? いや、分かれるのか? これは何文字なんだ?

読めない。

そう、私は、推しが背負う和歌が読めなかった。推しが! 背負って! いるのに!!

冬嶋は激怒した。必ず、かの判読不能の文字を自ら読み解かねばならぬと決意した。冬嶋にはくずし字がわからぬ。冬嶋は、理系の研究員である。データを分析し、報告書を書いて暮らしてきた。けれども推しの背負う文字に対しては、人一倍に敏感であった。

そうして、私の「推しの背負う和歌解読プロジェクト」が始まった。

 

方法:持つべきものは文系の友と、先人の研究成果

答え合わせの方法:頼れる友人様

解読するならば、答え合わせをしなければならない。
刀剣乱舞というジャンルは、ファン数が多い。ゲームのプレイヤー数は500万とかだ*4。そのため、様々な専門性を持った人が存在する*5。その中には、かな文字が読める人なんてざらにいるだろう*6。つまり、Twitterをぼんやり眺めてさえいれば、勝手に回答が目に飛び込んでくるはずだ。

それは許せない。

私は推しが背負う和歌を自力で解読したいのだ。私はTwitterで「和歌」「歌合」「乱舞狂乱」などのワードを片っ端からミュートした*7

私は、かな文字を読むことができる知人を頼ることにした。
その知人は、刀剣乱舞のファンではない。これは案外重要だ。というのも、刀剣乱舞が好きでくずし字を読める人だったら、画像を送った瞬間にテンション高くネタバレをされるかもしれない。そうなれば、冬嶋のメンタルは瞬時に白い灰になり、清少納言も「わろし」と眉をひそめるだろう。
というわけで、このありがたい知人にメインビジュアル画像を送り、次の依頼をした:

  1. 画像のかな文字を解読してほしい。
  2. 私が「答え合わせ」を依頼するまで、解読の結果を伏せてほしい。

優しく聡明な知人は、これを二つ返事で引き受けてくださった。ありがとうございました。
そして頼もしいことに、一瞬で解読してくださった!
私は感謝に咽び泣きながら「がんばります!」とメッセージを送り、解読作業に入った。

 

学習の方法①スマホアプリ「くずし字学習支援アプリKuLA」

くずし字の解読のためには、くずし字を学ばなければならない。
私は短絡的に「くずし字 読みたい」という欲望を、Googleの検索窓にぶつけた。検索結果はリンクの通りだ。私は、上から3番めに、「くずし字学習支援アプリKuLA」のApp Storeリンクがあるのを発見した。

くずし字学習支援アプリKuLA

くずし字学習支援アプリKuLA

  • Yuta Hashimoto
  • 教育
  • 無料

apps.apple.com

このアプリは、くずし字の解読トレーニングをつけるために、以下の機能を備えていた。

  • 50音順に、それぞれの文字の字母(くずし字のもとになった漢字)を示し、同じ字母でもバリエーションある画像を表示する
  • 10文字学習するごとに、テストを行う(くずし字を1文字表示し、対応するひらがな1文字を入力する)

決め手になったのは、アプリ説明文の最下部にあった、この文章だった。

KuLAは、平成27年度科研挑戦的萌芽研究「日本の歴史的典籍に関する国際的教育プログラムの開発」(代表・飯倉洋一教授)の成果として、大阪大学文学研究科を中心に開発されました。

科研! 信頼できる! 推しが背負う和歌の解読を助けてくれるのは、これだ!! ありがとう大阪大学の先生!!!*8

私はさっそくこのアプリを使い、くずし字の学習を始めた。時刻は8月22日20時30分。ミュージカル刀剣乱舞公式Twitterが画像を発表してから、2時間半が経っていた。

 

親に向かってなんだその「た」は

現在、「あ」と言えば「あ」しかない。けれど、くずし字には、「安」をもとにした「あ」と、「阿」をもとにした「あ(と読むけれど、形は『あ』ではない)」がある*9。このように、かな文字のもとになった漢字を「字母(じぼ)」という。
(ご存知の方も多いと思うので、以下は適当に読み飛ばしてほしい)ひらがなが成立する以前、人々は中国から輸入された漢字のみで日本語を書き表していた。当て字である。「夜露死苦(よろしく)」みたいな感じだ。これを「四露死苦」と書いたって、「よろしく」と読めるだろう。「夜」も「四」も「よ」である。このように、漢字からひらがなが作られる過程で、同じ文字でも、異なる字母をもつものが多く出た。現在の50音表が確立するまで、ひらがなはもっと多かったのだ*10
なお、微妙に発音が違っていて、文字の形の違いは発音の違いを表していたんだという説も見たことがある*11。これについては今回深入りしない。詳しい方がいらしたら、教えてもらえると嬉しい。

長くなったが、私は、知っている形とは違う形の文字と苦闘を広げることになったのだった。
 『か』? どう見ても『う』だが??(「可」を字母にする「か」)」
親に向かって何だその『た』は!(「多」を字母にする「た」。*12)」
バグった『ぬ』じゃん(「婦」を字母にする「ふ」)」

とか、苦しいこともあったけれど、かわいいなと思う文字もあった。

「楚」を字母にする「そ」は、Macのコマンドキーみたいだし、「子」を字母にする「ね」は、くるりと丸を描いた形がかわいい

そんなこんなで私はアプリを活用し、くずし字を知り、テストを受けて知識を固めていった。

 

学習の方法② 古文書を読む

アプリで学習を進めていると、私がくずし字を読もうと格闘していることを知った友人*13が、素敵なウェブサイトを教えてくれた。
唯一の日本古典籍ポータルサイト、「新日本古典籍総合データベース」である。

kotenseki.nijl.ac.jp

このウェブサイトには、古典の資料が大量に登録されている。中には、画像で保存されているものもある。当時の、くずし字で書かれた文章を読めるのだ!
友人は、「原文を知っている文章であれば、学習の助けになるかと思います」と添えてくださっていた。

おお……!

私は中学校で「竹取物語」や「枕草子」を暗記したことを思い出し、さっそくデータベースで探してみた*14
そして、アプリで「た行」まで学習したところで、「竹取物語」を読んでみたのである。(お世話になった「たけとり物語」はこちら筑波大学附属図書館)。)

読める……読めるぞ……!

さっき「親に向かってなんだその『た』は」と思った「た」、冒頭の「たけとり物語」でいきなり出てくる。読める! やった! やりました!! 本当にありがとうございました!!

 

解読者の気持ち

読み進めながら、気がついたことがあった。本文一行目の「たけとりのおきな」の「の」。現在の「の」とは違い、縦斜め縦の線の先に、くるりと輪っかがついている。

これ、メインビジュアルに描いてあったぞ!?!?

 タイトルのすぐ左、「よろ川乃こと●」の●、これじゃないか!?
ここまでの学習で、「川」が「つ」であることはわかっている。
つまりこれは、「よろづのことの」ではないか!?

やった! やりました! 読めた!!!
楽しい~~!!!*15

 

幼女と義務教育

いや、文字が読めるというのは、とても楽しい。
「たけとり物語」を読みながら、暗記している内容と、今学んだ文字を照らし合わせ、ぼちぼちと読み進めるのは、本当に楽しかった。ずっと昔、絵本の読み聞かせをしてもらいながら目で文字を追っていたのは、こんな気持ちだったんだろうか?
こんな楽しいことを、初めて文字を知った幼少時以降ほとんど体験しないなんて、もったいない。幼女に戻りたい。いや、今が幼女だ。私が幼女だ!!
つい正気を失ってしまったけれど、それくらい楽しかった。

「枕草紙」も画像を探して読んで、まだアプリで学習していない文字も何となく目にかけながら、私は「読める~~!!」と盛り上がった。*16*17

心の中で大騒ぎしながら、私はそっと義務教育に感謝した。
もともと知っている文章だから、くずし字でもストレス少なく読めるのである。これが全く知らない文章だったなら、どうだろう? 現代仮名遣いに改められた文章と、古典の画像を見比べて読み進む、手間のかかる作業になったことだろう。ありがとう、中学校の先生。ありがとう、学習指導要領。

やってきたヒント:古今和歌集 仮名序

時は8月22日、21時。さらに別の刀剣乱舞ファンの友人から、「メインビジュアルに描かれているのは古今和歌集 仮名序』に関係した歌である」との情報提供を受けた。

「仮名序」……?

確か、編纂された和歌集のまえがきで、和歌を賛美した内容ではなかったか。「和歌ってめっちゃすっげえよ! 争いがやみ、夜に光がさし、……なんかもうすげえよ!!」みたいな感じではなかったか……?*18

ここから私の「推しの背負う和歌解読プロジェクト」には、「くずし字を学ぶ」他、「記憶の彼方の『仮名序』を思い出す」が加わったのであった*19

おぼろな記憶をなんとか手繰り寄せた結果、手つかずだった一行目が「やまとうたは」、三行目冒頭は「たね」であろうことが推測された。
しかし、メインビジュアルの文字のくずれ方が激しく、学習に使っていたアプリには当てはまりそうな文字のサンプルがなかった。推測の裏付けのため、別のツールを探した。

人文学オープンデータ共同利用センターの「くずし字データベース検索(変体仮名・カタカナ・漢字)」である。

codh.rois.ac.jp

後で知ったのけれど、この組織は、少し前に話題になった「AIで日本史研究者やマニアが狂喜乱舞する「くずし字」の翻訳ツールが開発 - PC Watch」の組織だった。くずし字を文字認識させ、現代語に翻刻(翻訳、のような意味)してくれるAIを開発したのだ。この記事もなかなかおもしろいので、おすすめ。

私はこの画像認識AIを使ったわけではない。
検索ボックスに「や」と入れて、大量に出てくる古文書中の「や」の画像に、メインビジュアルに描かれた文字に似たものがないかを探したのである。すると、出典8個目の「おらが春」に出てくる「や」の中に、メインビジュアルにある「ア」みたいな形がある。
よし! これは「や」! 次は「ま」!
……という感じで、ブルドーザーの如く、解読を進めていったのであった。

いや、人間のパターン認識はすごいなと、改めて思いました。AIを作るのは大変じゃ。研究者の皆様を尊敬する。

文法知識の動員

解読が終盤に入ると、読めていない文字が限られてきた。文字データベースを使い始めたとは言え、手当たりしだいに探すのは非効率である。せめて、文法的に入りそうな文字に絞りたい。
私のなけなしの文法の知識の動員が始まった。

最後から2行目~3行目、「かれ ●●る」に見える部分。
「【動詞】りける」ではないか? と予想
→「かれりける」はなんかおかしい(「枯れりける」も「離れりける」も「仮名序」に合わない気がする)
→「か」ではない? ……「那」を字母とする「な」??
→データベースで「な」を検索し、これは「な」と結論づける
→「なれりける」だろうか。最終行始めの「ア」みたいな部分、下部に墨溜まりのような丸がある。これは「里」を字母とする「り」か?
→データベースを検索、「り」と判断
→その下は「介」を字母とする「け」
→最後は「る」
……できた! 「なれりける」だ!!

ここで、「なれりける」が体言止めで、係り結びだからその前に「ぞ」「なむ」「や」「か」のいずれかがあるはずだということに、女子高生の私なら気づいたはずなのですが、2019年8月23日深夜の私には気づけなかった……*20

 

結果と答え合わせ

日付が8月24日に変わる頃、私はメインビジュアルに描かれた和歌を、以下のように解読しました:

やまとうたは ひとのこころを たねして よろづのことの ははになれりける
(やまとうたは 人の心を 種にして 万の事の 母になれりける)

そして、答え合わせを引き受けてくださった知人に上記を送り、解答を待ったのでした。
答えはこうでした:

やまとうたは ひとのこころを たねして よろづのことのはとぞなれりける
(やまとうたは 人の心を種として 万の言の葉とぞなれりける)

全32文字中、29文字を正解しておりました。

 

考察:推しの背負う和歌を読んで

仮名序を思い出しきれていれば、あるいは係り結びに気がついていれば、「言の葉」に思いが至っていたはずが……悔しいです……。
しかし、アプリを入れてから28時間ほどで9割方読めたことは、ちょっと自信になったかなと思います。

推しが和歌を背負ってきたのに、読まないわけにはいかなかった。

とはいえ、答え合わせをしてくだったり、ヒントやツールを教えてくださった友人知人たちがいなければ、こんなスピード解決はできませんでした。皆様に、深い感謝の意を表します。ありがとうございました*21

 

なぜ推しは「仮名序」を背負うのか?

ところで、なぜミュージカル刀剣乱舞「歌合 乱舞狂乱」のメインビジュアルに、和歌を賛美する内容が掲げられたのだろうか?

ミュージカル刀剣乱舞と「歌」

ミュージカル刀剣乱舞は、現代風の「ライブ」を行うことで知られている。アイドルのライブのように、きらびやかな衣装をまとい、アップテンポなJ-POPに合わせて歌い踊り、観劇者の掲げるうちわに向かって投げキスをしてくれさえする*22
なぜ刀が歌って踊るのか、作中では以下のように説明されている:

  • 平和な時代にあっては、主(ゲームプレイヤー)を喜ばせるのが、この時代の「戦い方」である
  • 戦も舞も武家の嗜みである
  • 歌舞音曲は神への奉納である(祝詞と同様に)

これは、刀の持つ様々なあり方、つまり「人間の道具」「武器」「神への奉納品」といったことに繋がっている。刀の付喪神である彼らは、「歌って舞う」ことを自然に受け入れているのだ*23

ミュージカル刀剣乱舞と「心」

「歌」は、想いを伝えるもの。「心」が言葉になったもの。「和歌」でこそないけれど、「人の心を種として、言の葉になった」もの。

ミュージカル刀剣乱舞という作品は、ミュージカルの劇中で、刀剣男士がもつ「心」に焦点を当てることが多い。

かつての主を歴史通り殺さなければならない葛藤。自分(刀剣本体)は実在せず、伝説の中にしかないと知る動揺。刀だった頃は病気治癒の祈りを捧げられてきたのに、戦で敵の命を奪い続けなければならない苦痛。

彼らは、自らの痛む心に戸惑う。傷つく仲間にもどかしさや哀しみを覚える。
歴史を守るという使命と、思い通りにならない感情の間で板挟みになりながら、自ら考え、心に従い、仲間と助け合って、歴史を守るという使命を果たす。

一筋縄ではいかないこの「心」こそが、時に苦痛を、時に喜びを与えてくれるのだと、彼らは知っている。

ああ、それはなんと「人間的」なことだろう!

「歌合 乱舞狂乱」では、そんな彼らが紡ぐ言葉を、きっとたくさん聴けるのだろう。ああ、楽しみだ。とても楽しみだ。

 

なお、このライブイベント「歌合 乱舞狂乱」の当落発表は8月29日である。メインビジュアルの和歌を解読して満足したところではあるが、歌って踊る推しは見たい。お席がご用意されていますように。

 

2019/09/01追記:ご用意されました!!!! ありがとうございました!!!

 

2020/2/8追記:見てきました!! 感想はnoteに書きました。

*1:仮に「ライブイベント」と書いたけれど、その内容は本日時点でまだ謎である。楽しみ~~~!!!

*2:題字の長方形の右下角にくっついている、片目が隠れた人です。私が一番好きなキャラクターで、「にっかり青江」といいます。『うんうん、君も変な名前だと思うだろう? ……でもさ、にっかりと笑った女の幽霊を斬ったのが由来と聞いて、まだ君は笑っていられるかな?』(本人の自己紹介台詞です)

*3:「歌合」という言葉が、和歌詠み合戦みたいな意味であることは知っている。

*4:プレイヤー数はうろ覚えだが、この間シブヤノオト Presents ミュージカル『刀剣乱舞』 -2.5次元から世界へ- <特別編集版>を見たときにはそう言っていた気がする。

*5:和服に詳しい人は、この間実装された男士の「浴衣」イラストについて、素材の分析やら丈のこだわりやら付け襟の構造やらを、目一杯語っていらした。すごい。なお私の推しにっかり青江は真っ先に浴衣姿を披露してくれ、私を心停止させていった。

*6:実際、メインビジュアルの告知ツイートには、識者たちの解読ツイートが多数ぶら下がっている。

*7:ミュート機能を使うと、これらのキーワードが入ったツイートが非表示になる。つまり、「歌合のメインビジュアルには○○って和歌が書いてある!」などのツイートを目にすることを防げる。

*8:科研:公的機関(日本学術振興会)により審査を受け、選ばれた研究に資金助成を行う事業。
科学研究費助成事業|日本学術振興会より『科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金/科学研究費補助金)は、人文学、社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に発展させることを目的とする「競争的研究資金」であり、ピアレビューによる審査を経て、独創的・先駆的な研究に対する助成を行うものです。』

*9:私が使ったアプリにはこの2種が登録されていた。しかし、実際にはもっと多くの種類の「あ」があると思われる。

*10:ゑびすさまの「ゑ」は、「え」と読むけれど、「え」とは異なる形をしている。

*11:くずし字とは直接関係ないが、大学で中国語を習っている時、「日本語の『ん』には2種類ある」と教わった。「案外」と言う時の「ん」と、「案内」と言う時の「ん」は違うのだと。声に出して試してほしいのだが、前者と後者で、唇の動きが違う。

*12:別に私は「た」を作ったわけではないけれど、怒りの勢いの表現。

*13:この友人は刀剣乱舞のファンで、くずし字解読を依頼した方とは別の方である。ありがとうございました。

*14:タイトルを入力し、「画像あり」にチェックをすればよい。

*15:思い出していただきたいのは、この時点で、私はまだアプリの「な行」を履修していないということです。ロゼッタストーンか?

*16:なお、読んだ「枕草子」には、私が暗記したのと違う内容のものもあった。「夕日のさして」が「夕日華やかに(?)さして」とか。お世話になった「枕草紙」はこちら祐徳稲荷神社 中川文庫)、5行目の下から3文字目以降、「夕日者なや可丹(はなやかに)さして」と読めた。

*17:写本が写本される中で、内容が書き換えられていくことがよく起こったらしい。コピー機のない時代である。

*18:今調べるとかなり合っていないですね。紀貫之を冒涜するつもりは毛頭ないのですが。この脚注を見てくださった方、仮名序の正解は「やまとうたは、人の心を種として、万の言の葉とぞなれりける 世の中にある人、ことわざ繁きものなれば、心に思ふ事を、見るもの聞くものにつけて、言ひ出せるなり 花に鳴く鶯、水に住む蛙の声を聞けば、生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける 力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女のなかをもやはらげ、猛き武士の心をも慰むるは、歌なり」です(Wikipedia「古今和歌集仮名序」)。

*19:しかし、自力で解読したかったので、「仮名序」を調べることはしなかった。また、Twitterのミュートワードに、「古今集」「仮名序」などを追加した。

*20:とは言え、女子高生冬嶋は、今の私よりも「仮名序」を正確に記憶していた可能性も高い。そうすると、解読どころか、内容を思い出すだけで終わってしまう。「推しの背負う和歌解読プロジェクト」が破綻してしまうぞ!

*21:この記事を書いているのも、皆様が私を労い褒めてくださって、私が調子に乗ったからです。

*22:なお、キャラクターにより、ファンサービスの内容は異なる。にっかり青江は投げキスをする派です。されたことはないが。

*23:楽しく歌って踊ることが好きなキャラクターもいれば、ライブを「戦」だと思えば本気を出せるようなキャラクターもいる。