名越康文 著
この間読んだマインドフルネスの本にも通じるところがあって、読みやすかった。わりと、「読んでよかった」と思えた本。
印象に残ったこと:
- 人との関係の中で傷ついたなら、人との関係の中で癒やされようとしてはいけない
- SFや古典で、未来や過去に思いを馳せる。相対的に悩みが小さくなる
- 重大な決断は間違えがち、1人の時間を取って落ち着いてから決断する
- なかなかそんな余裕がないときにこそ、重大な決断がやってきがち。普段から「とっさの判断力」を磨く。そのために、旅とかは良い
- 感情そのものは自分でない、感情の手綱を握っている方が自分(振り回されると感情自体を自分だと思いがち)
- 怒りはとても生まれやすい。生まれたらすぐに払う。自分が怒っていることを感じたら、「私は怒っています 私は怒っています 私は怒っています」と3回心の中で唱えるとよいと書いてあった。試してみたら、前に見かけた「6秒間、違うことを考える」よりも効果的だった。違うことを考えても、また怒っている内容に考えが戻ると怒りが再燃してしまう。その点、「怒っている」と唱えると、「怒り」自体から関心が引いていく感じがある。
- 習慣をつけたいなら2週間続ける。そのためには「本気で決意する」こと。
- 空腹と感情を分ける。「今食べないと午後がつらい」とか「美味しそうだから食べたい」とかの気持ちと、「本当に、空腹なのか、今食べるべきか」は別の問題だという話。
- 寝ている間は、起きている間とは違うやり方で頭が整理されている。寝る時間は大事。
- 瞑想をやるなら師匠を見つけること
イラストが、文章の言いたいことをよく表していて素敵でした。
ちょくちょく仏教の話が出てくるのが少し気になる。