午堂登紀雄 著(2010)
「あれ、もう30?」というアナタが結果を出せる本 (WAVE出版): 2010|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
2010年て。コロナ以前のサラリーマンってこんな感じだったのか……という一冊だった。
交流会に行く、名刺を交換する、それだけではだめで、後日食事に誘って本当の人脈にする、みたいな話が面白かった。互いに2名とか複数ずつで行って、「情報交換しませんか」とかするらしい。面白い。
午堂登紀雄 著(2010)
「あれ、もう30?」というアナタが結果を出せる本 (WAVE出版): 2010|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
2010年て。コロナ以前のサラリーマンってこんな感じだったのか……という一冊だった。
交流会に行く、名刺を交換する、それだけではだめで、後日食事に誘って本当の人脈にする、みたいな話が面白かった。互いに2名とか複数ずつで行って、「情報交換しませんか」とかするらしい。面白い。
五十嵐讓介 [ほか]著(2003)
連句 : そこが知りたい! : Q&A (おうふう): 2003|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
古い本だけど、一問一答形式で読みやすく実践的だと思う。「発句の作り方」「脇の付け方」とか、各数ページにわたって解説されている。時代背景とかも詳しく書いてあるので、じっくり知りたい人により向いているかな。
やっぱりちゃんと連句するなら先輩についてもらわないとだよなあ……
冨山真由 監修(2020)
定時で帰る女性の仕事ルールと時間術 (ナツメ社): 2020|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
女性向けというか、ソーシャルスタイルがエミアブルの人向け、として読むとスッキリする気がするが、デザインはやはり女性向け。
感情に振り回されて仕事がうまくいかない人におすすめ。
感情を引きずらず、感情に振り回されずに仕事をするコツが、見開き1ページ+αくらいでたくさん紹介されている。イラストがシンプルで、しっかりポイントを抑えて紹介されているので、流し読みでも印象に残りやすそう。「仕事をさっさと終わらせる」ことで自分の人生の理想を実現する、というメッセージも明確になっていて好印象(何を目指しているのかよくわからん実用書というのは読みづらいものであると思う)。
私が実践したいなと思ったこと(仕事術ではない話が多くて恐縮)
あと印象的だったのは、
かなあ。
三浦しをん(2019)
のっけから失礼します (集英社): 2019|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
この間『愛なき世界』を読んだ。三浦さんの新しめのエッセイが読みたいなあと思って手に取った本。それでも2019年ってコロナ前だから、やたらと過去に感じてしまうな。
女性誌の巻頭エッセイ。オタク色がやや穏やかに思われたが、やはりハイローの話になると昂ぶる。ハイロー見てみようかな。19みほ村正ソロ見た友人が「ハイローだ……!」と取り乱していたのでずっと気になってる。暴力が苦手なのでハードル高いんだが、宝塚版が気になるので、原作から……。
愛なき世界の取材の話がたまたま出ていて嬉しかった。
定期的に書いていたものをまとめた本というのもやっぱりいいなあと思う。並べて面白いくらいの質を担保できたらいいんだが(私に)……。
オルナ・ドーナト 著
鹿田昌美 訳(2022)
母親になって後悔してる (新潮社): 2022|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
これは読んでよかった本。今年一番の本になる気がする。ただ、誰彼問わずおすすめできる本ではない。
出版社による概要。
もし時間を巻き戻せたら、あなたは再び母になることを選びますか? この質問に「ノー」と答えた23人の女性にインタビューし、女性が母親になることで経験する多様な感情を明らかにする。女性は母親になるべきであり、母親は幸せなものであるという社会常識の中で見過ごされてきた切実な想いに丁寧に寄り添った画期的な書。
オルナ・ドーナト、鹿田昌美/訳 『母親になって後悔してる』 | 新潮社
心を動かされなかったくだりがないくらいなのだけれど、特に印象的だったところ。研究参加者の一人が、インタビューの後、研究者宛に補足の手紙に書き送ったこと。
2人の子どもを産んだ後悔について説明するために、手紙を書こうと(と言うより、頭の中の考えを整理)したときに、言葉がいかに痛ましい真実を薄めてしまうかを知りました。でも、言葉以外に気持ちを伝える方法はありません(もちろんありませんよね。それともありますか? ダンスとか?)。言葉は耐え難い犠牲を、可能で耐えられるものに変えてしまいます。
『母親になって後悔してる』p233
不妊治療のさなかに歌を詠んだ私も、どうにもつらい気持ちを咀嚼可能な大きさにちぎるために、言葉にしていた(という面がある)。言葉にしなければ、つらさに対処することができない。それはつらさを過小評価することかもしれないが、でも、たとえ踊っていたって人と分かち合うことは(私には)できないし、そうする他なかった。
読んでいて、何度も何度も、私の中にインストールされている「母(良い母)」の価値観が「(インタビューを受けた人や、筆者である研究者の発言について)こんなことを考えるなんて許されない」と叫んだ。つまり、……つまり、私が母になった時にもきっと同じ声が、「こんな感情を抱くなんて許されない」と叫んで、私自身の(素直な)声を無視しようと、なかったことにしようとするのだろう(というか、そんな声があることを認めないのだろう)。ぞっとする。妻になっただけで、妻の亡霊と激しい争いをしなければならなかったのに?
先に母になった友人たちが、どんな気持ちを抱いているのか知らないけれど、場合によってはこの本が助けになるかもしれない。
三浦しをん 著(2018)
愛なき世界 (中央公論新社): 2018|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
発行したときから読みたいと思っていたが、今読みました。
安心して読める面白い長編小説はとてもありがたいものである。ポインセチアのくだりとか「うわー! うまい」と感激した。ものとね……状態というか感情をね……うまくリンクさせられたら小説として楽しいよね……(自分が書くときの話を考えています)。
表紙に箔押しされているあれの名前をしばらく思い出せなくて、「……エッペン! エッペンドルフ! エッペンチューブ!」って思い出せて嬉しかった。調べたらエッペンドルフというのはメーカー?の名前であって、あれ自体はマイクロチューブというらしい(作中でもすぐに出てきた)。
私もPCR検査は実習で一回だけやり、懐かしいなあと思いながら読めて楽しかった。門外漢が読んでもへえ~と面白く読めるのが三浦しをんさんのお仕事系本の面白いところだなあと思う。
あと、最後に二人が交際したらどうしようとやや心配していたけど、全く心配要らなかったので本当によかった。
作中に出てくる建物ってどこなんだろう。って見てみたら、取材を受けた研究室の記事が引っかかった。ちょっとほっこりするな。
愛なき世界の文庫版が出ました | 東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 発生進化研究室:塚谷研
懐徳門すぐのところだった*1。
*1:知人がここに通っていた気がする。
梨木香歩 [著](2017)
西の魔女が死んだ : 梨木香歩作品集 (新潮社): 2017|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
信頼できる知人が梨木香歩さんの作品の話をよくしているので、何冊か読んでみた。前にも読んだことがあるので、読み返し、である。
装丁がシンプルでとても素敵。
表題作以外の作品は初めて読んだ。ドラム缶に吠えるブラッキー、よい。
「冬の午後」の「こんなことは私の致命傷にはならない」のくだりがすごく好き。p195の4-5行目、こういう視点すりかえのギミック大好き。きゅんとする。
「かまどに小枝を」、おばあちゃん視点の話が読めて嬉しかった……!
私も魔女になりたい。文系魔女になりたい。ので、(ので?)自分で決められるようにしたい。人生の関係者がどんなに多くなっても、身勝手にはならず、それでも、嘆いたり人のせいにしたりしないで、自分で決めたい。自分で決めたのだと、思っていたい。年々難しくなるんだけど。それでも。
葛西安寿 著(2018)
要点をギュッ!はじめての簿記図鑑 (池田書店): 2018|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
確かにわかりやすい。
しかし私がそもそも簿記にあんまり興味ないせいで頭に入らない。もっと分野に関心を持たねば……