単品と単品

ハンバーガーとチーズバーガーを食べたいときもある

部分的に読んだ:梶井基次郎全集

梶井基次郎(1986 ちくま文庫

梶井基次郎全集 (筑摩書房): 1986|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

 

作文に必要だなと思って借りてきた。信頼できる友人知人に梶井基次郎作品を好む人が多いのもポイントだった。

前に勧めていただいた「愛撫」、ねこちゃんのお話だった! お耳が気になるの、わかる……。

檸檬」、このへんがぶんあのかじさんの元かな~というのがいくつか見つかって面白かった。お話がうまい……。

城のある町にて」「Kの昇天」「桜の樹の下には」「瀬戸内海の夜」なども読んだ。

美しい景色と、体調・精神不良のいやな感じが両方うまい……。

 

この1冊で全集というのは確かに切ない。手元に持っておいてもいい本だなあと思いました。

部分的に読んだ:立花隆のすべて

文藝春秋 編 (1998)

 

立花隆のすべて (文藝春秋): 1998|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

 

文藝春秋ってこんなに皇居に近いんだ……。*1

 

だいたいこっちに書いてしまった。

見た:立花隆の書棚 - 単品と単品

 

たぶん、立花隆先生の講義を学部生時代に受けていたとしても、私は「なんかすごく楽しそうだけど、私にはついていけないな」って早々に諦めたような気がする。大学入った頃はそんな感じのいじけが強かったように思う、私。よくやっていけたな。やっていける場所に入れてもらえたからだな。

そして今、ゼミ生の方が書かれている立花先生の思い出を読んで、たぶん今なら、楽しいんじゃないかな、と思う。それは嬉しいことだ。

立花先生のご本、ちょっとずつ読んでみたい。

*1:文藝春秋って菊池寛の? と思って調べていた。(菊池さんが作ったやつだった)

見た:立花隆の書棚

立花隆 著(2013)

 

立花隆の書棚 (中央公論新社): 2013|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

 

立花隆先生が亡くなったと聞いて、本を読んだ。

友人が立花ゼミに所属していた。私は立花先生のことはよく知らなかったけれど、そのゼミは楽しそうだったし、立花先生もかなり楽しそうな人らしい、と感じていた。

 

『二十歳の君へ』を編集した立花ゼミ生の友人から聞いた話か、この本に書いてあったことか忘れてしまったけれど、本のフォントや紙選びから夜遅くまで議論が白熱して、という話がとても印象的だった。本を作るって、思うよりも、やることがたくさんあるんだな。自由で、楽しくて、意志が要るんだな。そんなふうに思ったように思う。*1

books.bunshun.jp

 

立花先生に向けて元ゼミ生から送られたお別れのメッセージを拝見していて、印象に残ったこと。

「知らない」自分は、「知ろうとしない」自分の積み重ねの結果として、ここにあるということ。一つ一つの知識のこと以上に、「知ろうとしない」自分でいたことを恥じなさい。…先生はそう言いたかったのではないか、と勝手に思う。

(徳田 周子 東京大学 第二期立花隆ゼミ)

tachibana.rip

 

「知らない」ことばっかりで、そんな自分にいじけていたところがあったように、私は思う。それは「与えてもらえなかったから」ではなくて、「私が知ろうとしなかったから」、ということ。つまり、知ろうとすれば埋められたかもしれない、ということ。

厳しいけれど、それは希望だと思う。私次第だ、ということ。

 

さて、『立花隆の書棚』。

辞書みたいに分厚い。隅から隅まで読めたわけじゃない。けれど、印象に残ったことはいくつか。

「この世にはたくさん本があるのだから、読まなくていい本に時間をかけるほどばかなことはない、読む価値のある本を読む」というようなこと。

 そして、すごい量の本の写真から、「いくら読んでもいいんだ、何を読んでもいいんだ」という、自由のようなもの。知りたいと思う気持ちを大切に、知る行動を取ること。

「職業としての政治」は読んでみたいなあと思った。

*1:たぶん、やってみたい、と思ったんじゃないだろうか。当時の私。今、同人誌作るの、楽しいもん。

読んだ:しかけに感動する「東京名庭園」 : 庭園デザイナーが案内

烏賀陽百合 著(2019)

 

しかけに感動する「東京名庭園」 : 庭園デザイナーが案内 (誠文堂新光社): 2019|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

 

以前東京の庭園を楽しむ同人誌をお迎えしてから、ますます庭園に興味がある。今回の本も楽しく読んだ。しかも!! 石灯籠特集のページが見開きであった!! 素晴らしい……!

 

私、石灯籠の見方、いまいち知らないんだよね。石灯籠の写真集でも作ろうかな。お気に入りの石灯籠の写真をたくさん載せて、ちょっとだけ解説するの。やりたいなあ(欲しい)。

 

小石川後楽園六義園といった行ったことのお庭のコンセプトや見どころが、平易な言葉で書いてあって、わかりやすい。庭園でもらえるパンフレットっていまいち実感がわきにくい気がするけど、この本は『景勝地を巡るエンターテイメントな仕掛けの庭』とか『シックで美しいコントラスト』とか、のみこみやすくてわくわくするような表現が多い。

ホテルニューオータニとか、八芳園とか、清澄庭園とか、もともと行ってみたかったけど、もっと行きたくなった。五島美術館の石灯籠素敵なのでそこも行ってみたい。

 

あと、子規庵って、あるんだね!? しかも入れるんだね!! 谷中なのも知らなかった。ちょっと行ってみたい。

読んだ:働くオトナ女子のためのゆるっと習慣 = LOOSE HABITS FOR WORKING WOMEN : 毎日のモヤモヤプチストレスがすーっと消える

米山彩香 著(2021)

 

 

働くオトナ女子のためのゆるっと習慣 = LOOSE HABITS FOR WORKING WOMEN : 毎日のモヤモヤプチストレスがすーっと消える (学研プラス): 2021|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

 

ずいぶん今どきな価値観の本だ……と思ったら今年出たやつだった。著者の経歴がなかなかすごい。

1987年生まれ、千葉県出身。女性起業ビジネスプロデューサー。
理系大学卒業後、大手電機メーカーに就職。会社員として働きつつ、大学院に通いながら、弁理士を目指すも挫折。その後も転職をくり返す。ストレスフリーなライフスタイルを実現したいと思うようになり、副業で始めたSNSでの情報発信をきっかけに起業。現在は、ゆるく、楽しく、気ままな毎日を過ごし、オトナ女子に向けたストレスフリーに生きるヒントを書籍やSNSで発信。

Amazon.co.jp: 米山 彩香:作品一覧、著者略歴

 

ストレス解消は「エネルギーチャージ」のつもりで、力尽きる前にこまめにやろうというのが印象的だった。あと、「お金を使いたい」からものを買おうとしてない? っていうやつ(身に覚えがある)。

 

 

読んだ:ビジネスモデルを見える化するピクト図解

板橋悟 著(2010)

 

ビジネスモデルを見える化するピクト図解 (ダイヤモンド社): 2010|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

 

話がわかりやすい。私にとって新しい物の考え方でとっても面白かった。

たまにお菓子とソシャゲがコラボしてるのあるけど、あれってどっちがお金払ってるんだろう。お菓子の方?

読んだ:小泉八雲集

Hearn, Lafcadio(著者)
上田和夫

 

小泉八雲集 (新潮社): 2012|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

 

とても面白かった!! 「菊花の約」が「守られた約束」ってタイトルで出てきた。

 

文アルの先生が「私の話は、怖いだけではないでしょう?」「それで怖がらせているつもりですか?」っておっしゃるの、なるほどねえって感じだった。

 

物語だけではなくて、日本人についての評論的な文章も入っていた。

読んだ:椿姫

デュマ・フィス [著],新庄嘉章 訳(2004)

 

椿姫 (新潮社): 2004|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

 

椿姫、アルフォンス・ミュシャの描いたサラ・ベルナールのポスターのイメージだった。原作の小説……? がこれ……?

www.mucha.jp

 

……っぽいな。

 

こんなに濃い恋愛小説を読んだのはかなり久しぶりか、ほぼ初めてではないだろうか……。恋で気が狂う感じがとってもよくわかっちゃうなと思いました。気が狂っているのに、そうだよねそうなっちゃうよね、という感じが。これは読めてよかった。

読んだ:堕落論

坂口安吾 [著]

堕落論 (角川書店): 2007|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

 

 知らずに借りたら、表紙が文ストの安吾さんだった。色っぽい安吾さんだ……。

 

  • 日本文化私観
  • 青春論
  • 堕落論
  • 堕落論
  • デカダン文学論
  • 戯作者文学論
  • 悪妻論
  • 恋愛論
  • エゴイズム小論
  • 欲望について
  • 大阪の反逆
  • 教祖の文学
  • 不良少年とキリスト

 

文学のこと、生きること、愛することの話、など。書かれていることがわかりやすいし、よくわかるように思う。この人のことが好きだなあと思ってしまう。しかし急に横光利一批判が入るのでびびる。

 

話を書きながら付けた日記が面白かった。

 

手元におきたいくらい。

部分的に読んだ:人類最強のヴェネチア

西尾維新 著(2020)

 

人類最強のヴェネチア (講談社): 2020|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

 

人類最強シリーズ、実は読んでなかったんじゃないかな。たまたま見つけて、久しぶりに西尾維新読むか〜と思って手に取って読み始めた、が、第1章で挫折した。殺人事件が読めない。カッターナイフのきちきち言う音が無理で「魔法少女りすか」が読めなかった人間には無理であった。

 

反則だけどもあとがきを読んで、ついでに後ろの方だけ見たら、戯言シリーズで好きだった、水着に白衣の先生が出ていたっぽい。絵本園樹先生、だっけ。でも哀川さんのお母さんなの? どういうこと? wiki見たけどわからんかった。